4つの「部門別ランキング」の結果は?
総合ランキングに加え、4つの「部門別ランキング」も作成した。それぞれの部門の評価ポイントおよび各部門1位~5位の企業は以下の通り。
【管理職登用度】部門
女性役員数、管理職に占める女性の割合を評価。社内・社外取締役の人数もチェック
1位は資生堂。2017年から部門長候補者や管理職候補者などを選抜し、女性リーダー育成塾を開講。21年は次期役員候補者向けの選抜研修も新設した。これまでに参加者のうち、累計59人が昇格。20年から女性役員と女性社員とのメンタリングプログラムを実施するなど、女性管理職育成が進む。
2位のりそなホールディングスは、階層別研修で女性社員の成長を手厚くサポート。21年度の女性ライン管理職比率は32.0%(20年度30.4%)と、10年連続で上昇している。
3位はパソナグループ。女性幹部候補の育成プログラムを2014年に導入。女性管理職比率は42%(20年39%)。
順位 | 企業名 | 1位 | 資生堂 |
---|---|
2位 | りそなホールディングス |
3位 | パソナグループ |
4位 | メットライフ生命保険 |
5位 | EY Japan |
【女性活躍推進度】部門
女性活躍の専任組織の有無や女性社員向けの研修制度などで評価
1位に日立製作所、第一生命ホールディングスが並んだ。日立製作所は事業部門やファンクションごとにD&I推進上の課題を特定。各部門で目標設定した上で施策を実行。「役員層の女性比率を20年度までに10%にする」目標を21年4月に達成した。第一生命ホールディングスは継続的な管理職輩出を目指し、候補者の育成に取り組む。21年から女性管理職候補者研修の対象者を24人から48人に拡大。過去6年間で受講者の3割、153人が管理職に。
3位の大和証券グループは、21年から女性管理職候補者向け研修の期間を、1泊2日から4~5カ月に延長し、研修内容も大幅に刷新した。同じく3位の東京海上日動火災保険は、女性役員・部長層の輩出へ向け、20年度からメンター制度を開始。21年は役員と女性管理職との対話会も開催。21年度、生え抜きの女性役員6人の誕生につながった。
順位 | 企業名 |
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1位 | 日立製作所 |
1位 | 第一生命ホールディングス |
3位 | 大和証券グループ |
3位 | 東京海上日動火災保険 |
5位 | セブン&アイ・ホールディングス |
5位 | 日本生命保険 |