閉経は、最後の生理から1年間生理が来なかったら

 卵子がなくなれば閉経を迎えます。生理の周期が一定でなくなり、最後の生理から1年間生理が来なかったら閉経です。

 日本産科婦人科学会が1995年に実施した調査によると、日本人の閉経の平均年齢は、49.5歳です。45歳未満で自然閉経を迎える女性は約10%いて、56歳までに約90%の女性が閉経を迎えています。

 子どもを生んでいる人は、閉経が遅いです。妊娠中と、赤ちゃんにおっぱいをあげている間は、排卵せず生理もないからです。子どもを産んでいなくてずっと排卵があった人と比べると、まだ卵子が残っているからです。

閉経は遅すぎても早すぎてもダメ

 日本女性の閉経はおおよそ50歳です。早い人では40代前半、遅い人では50代後半に閉経を迎えます。

 閉経は平均年齢で起こることが望ましいですが、閉経が早い場合(48歳未満)と、遅い場合(54歳以降)にはどのようなことがあるのでしょうか。日本女性を対象とした研究では、初経が早いほど、また、閉経が遅いほど乳がんや甲状腺がんなどになりやすいことが分かっています(ただし、出産の経験が多いほど乳がんの発症率は低下します)。

 では、閉経が早いほうがいいのかというと、女性ホルモンの一つであるエストロゲンが早く枯渇してしまうため、骨粗しょう症や動脈硬化などになりやすいことが分かっています。また、40歳未満での自然閉経は「早発閉経」と呼ばれ、医師による治療が必要です。

 英国の研究では、血糖値が急上昇しやすい精製された炭水化物(高GI食品)が閉経を早める可能性があり、魚類や大豆が遅らせる可能性があることが分かっています。

 さらに、ベジタリアンの女性は、お肉を多く食べる女性より約1年閉経が早いという結果が出ましたが、肉をよく食べる女性でも、ポテトチップスやスナック菓子を多く食べる女性は閉経が早かったことも明らかになっています。

私の閉経はいつ頃?

 「私の閉経はいつ頃なのだろう」と気になりますよね。40代に入ってから生理不順が数カ月続いた場合には、更年期に入った可能性があります。さらに、60日以上生理が来なければ閉経移行の後期にあたり、閉経まであと1〜3年と考えられています。

 生理不順と更年期の症状は、閉経の訪れを告げる一つのサイン。40代後半〜50代前半は、子どもの受験や親の介護でも多忙な時期で、仕事も責任のあるポジションに就いていたりします。人生設計のためにも、できればそれよりもっと前に知りたいという人も多いでしょう。

 残念ながら、閉経時期を正確に予測できるツールは開発されていません。本書では日本女性の生理の調査データを集めました。ここから生理の「平均」を知って、準備をしておきましょう。

構成/梶塚美帆 写真/鈴木愛子

◆自分の体を守る正しいデータを持てなかった女性たちへ
書影
『生理で知っておくべきこと』
細川モモ・著、1705円(税込)/日経BP

生理のデータが集まったのは、この本が日本初。2万人調査の最新データを掲載した集大成です。
正しいデータを知るだけでなく、生理痛やPMSを自分で改善する方法を身につけたり、「これは病気かもしれない、病院に行こう」と判断したりできることを目指しました。

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細川モモ(ほそかわ・もも)
予防医療・栄養コンサルタント、一般社団法人ラブテリ代表理事
International Nutrition Supplement Adviser を取得後、09年に日米の専門家チーム「ラブテリ トーキョー&ニューヨーク」を発足。母子健康をテーマとした共同研究を複数手がける。14年に三菱地所と共に「まるのうち保健室」を立ち上げ、「働き女子1,000名白書」を発表。以後、全国で開催している保健室で女性のヘルスリテラシー向上と大規模調査を行い、2万人超のデータをメディアや自治体、企業に提供して女性の健康を支える社会環境づくりに取り組む。