小鼻や顎先を中心に頬の広い範囲でも見られる「角質肥厚型」

 顔がごわつくような感覚があり、化粧品の浸透がいまいち。何だか顔が灰色がかったようにくすんでいる……という場合は、「角質肥厚型」かもしれません。

 ターンオーバーの乱れから、古くなった角質がはがれ落ちず、積み重なってくすんでいる状態です。主に古くなった角質がたまりやすい小鼻や顎先、頬の広い範囲で見られます。

 こちらを解消するには、古くなった角質をやさしく取り除くのが一番。ピーリングやピールオフパック、酵素・スクラブ洗顔剤で、やさしくケアを。ただし、極度の乾燥肌やアレルギーがある場合は、悪化する恐れがあるので控えるようにしましょう。

 ちなみに角質肥厚型のくすみは、ひじやひざにもできやすいので、顔と一緒にお手入れするといいですね。

ターンオーバーの乱れ、古い角質、角質肥厚
ターンオーバーの乱れから、古くなった角質がはがれ落ちず、積み重なっている「角質肥厚型」のくすみ
●角質肥厚型
[原因]ターンオーバーの遅れにより角質肥厚が起こるため
[見分け方]灰色がかっており、小鼻や顎先、頬の広い範囲で見られる
[効果的な成分]ピーリング作用のあるAHA、リンゴ酸など。パパイン、プロテアーゼなどの酵素も効果的
[時短メイク&スキンケア]ピーリング、酵素・スクラブの洗顔剤、拭き取り化粧水などで余分な角質を取りのぞく

きめが乱れ、透明感やツヤがなくなる「乾燥型」

 肌がカサカサしていて、透き通るようなツヤがない。潤い不足もどうにかしたい……というときは「乾燥型」のくすみかもしれません。

 食べものの「寒天」をイメージしてもらうと分かりやすいのですが、たっぷり水分を含んだ寒天はプルプルで透明感がありますよね。でも、水分が蒸発してしまうと表面に凹凸ができ、光が乱反射することでくすんで見えてしまいます。

 乾燥型のくすみに効果的なのは、徹底した保湿ケア。基本のケアにプラスして、保湿美容液やマスク、パックで丁寧にお手入れしましょう。

●乾燥型
[原因]乾燥や加齢で肌のきめが乱れ、肌の表面に凹凸ができている。そこに光が乱反射するために、肌がくすんで見える
[見分け方]肌がカサカサしている、きめが乱れている
[効果的な成分]保湿効果のあるセラミド、ヒアルロン酸、コラーゲン、アミノ酸など
[時短メイク&スキンケア]基本のケアに保湿美容液を取り入れる。マスクやパックも効果的