スマホアプリによる遠隔相談も
リーダのキットに含まれる器具を利用し、性的な被害にあった後に、体液のDNAや毛髪その他の証拠を集めることができる。それらは改ざんすることが難しいため、証拠として高い能力を持つという。実際に証拠としての提出ができるようにするため法執行機関との調整も開始している。
キットはネットのほか大学キャンパスなどで販売していく予定だ。
キャンベル氏はキットを有効に使ってもらうために、スマホを利用したサービスも開発している。アプリで収集した情報や画像を管理したり、チャットボットによる緊急避妊や性病予防などの医療サポートを受けたりすることができる。対人での遠隔相談も検討しているという。
特別賞・使用済みの衣類を糸に再生
SXSW Pitchの表彰式ではリーダ以外に女性創業者の姿があった。カリフォルニア州のリサイクルスタートアップであるリファイバード(Refiberd)のサリカ・バジャイ共同創業者CEOである。
リファイバードは世界中で消費される繊維を再利用し、環境問題を解決することを目的として創業した。SXSW Pitchでは特別賞として、コストに対して最大の成果があげられる可能性がある提案として表彰された。
同社はAI(人工知能)による画像認識機能を組み込んだロボットを開発している。使用済みの大量の衣類の画像を基に、繊維の種類などで自動で分別したうえで、特許出願中のリサイクルシステムに入れると100%再生糸に変換できる。繊維の種類によっては業界標準で2~3割のリサイクル率を100%まで引き上げることができ、一般的な糸に比べて半分のコストで提供できるとしている。
バジャイCEOは「毎年9300万トン以上の繊維廃棄物が生じている。これをリサイクルできれば、(CO2)排出量の削減に極めて費用対効果の高いソリューションとなる」と強調する。