両親と子どもを、AIやアプリで仲介

coParenterのアプリ画面
カリフォルニア州ロサンゼルスのハイフナス(Hyphenus)が提供するアプリ「コーパレンター(coParenter)」は両親同士や子どもがメッセージをやり取りしたり、スケジュールや必要経費の支出可否を調整したりできる機能を提供している。お迎えの際などに子どもの位置情報も管理できる。
特徴は2つある。1つはAIが発言をいさめてくれること。激高して相手に不適切なメッセージを送ろうとすると警告してくれる。問題が複雑化した場合には、弁護士など専門家のアドバイスを受けることもできる。

coParenterでメッセージをやり取りしているところ。不適切なメッセージを指摘してくれる
もう1つは片方の親だけでもサービスを利用できることだ。両方の親がサービスを利用することに同意しない場合もある。サービスは1ユーザーで年間払いの場合119.99ドル(月払いの場合12ドル99セント)。2ユーザーで年間支払いの場合は199.99ドルとなる。
同じくロサンゼルスのアンサンブルテクノロジーズ(Ensemble Technologies)は、子育て費用など、共同親権を持つ両親の間のお金のやり取りをスムーズにする。
養育費は食料や食事、住居、衣類のみを対象としているため、学費や医療費が発生すると、両親の間でテキストメッセージを何度もやり取りして負担を決めることが多いという。アンサンブルは子どもがスマホアプリで、生活にかかった費用をレシートなどで両親に報告。その上で、両親の間で取り決めた配分による負担金額を提示する。