2021年6月10日発売の『早く絶版になってほしい #駄言辞典』(以後、『#駄言辞典』)。ジェンダーにまつわるステレオタイプから生まれる「駄言」をエピソードとともに400以上紹介している本書から、駄言の実例とその駄言を生んでいる背景の分析を紹介します。第3回のテーマは「女性らしさ」に関する駄言とその要因「その2」です。

「ヘェ…それ彼氏の影響?」

この女性が好きなのは「特撮ヒーロー」。自分が好きなだけなのに、いつも周りからは「彼氏の影響?」と聞かれてうんざりすると言います
この女性が好きなのは「特撮ヒーロー」。自分が好きなだけなのに、いつも周りからは「彼氏の影響?」と聞かれてうんざりすると言います

 「女らしさ」は行動規範のみならず、趣味の選択や好みにも大きく影響します。例えば、出産祝いを用意するとき、生まれた赤ちゃんが女の子なら、無意識にピンク色の品物を選びがちです。また、女の子の遊びといえば、人形遊びやおままごと。ヒーローごっこやボール遊びは男の子の遊びというイメージを持ってしまう人が多いのではないでしょうか。そして、ランドセルの人気色といえば、女子はピンクや紫、赤、男子は黒、紺、青だと想像がつき、実際にそれらが上位にランクインしています。

 親がどんなに固定観念にとらわれずに子どもを育てようとしても、保育園・幼稚園や学校に通ったり、テレビ・ウェブ・本などから情報を取り入れたりする中で、子どもも親も、知らないうちに影響を受けてしまうのです。

 上のイラストは、ある女性がツイッター経由で投稿した駄言を基に作成したもの。この女性が好きなのは「特撮ヒーロー」。それを人に言うたびに、「それって男性の趣味だよね。彼氏の影響?」と、決めつけられてばかりだそう。女性にだって、釣りやドライブ、筋トレなど、これまでは男性向けとされがちだった趣味を好む人はたくさんいます。性別などによるイメージにとらわれず、自分の好きなものを「これが好き」と言える社会になることを祈ります。


【書籍情報】
ジェンダーにまつわる
アンコンシャスバイアス(無意識の偏見)による
1200もの「駄言」が教えてくれたものとは?


早く絶版になってほしい
『#駄言辞典』

編集:日経xwoman
発行:日経BP
定価:1540円(10%税込)
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【目次】
・駄言とは?
・まえがき
・第1章…実際にあった「駄言」リスト
 女性らしさ/キャリア・仕事能力
 生活能力・家事/子育て
 恋愛・結婚/男性らしさ
・第2章…なぜ「駄言」が生まれるか
 スプツニ子!/出口治明/及川美紀
 杉山文野/野田聖子/青野慶久
・第3章…「駄言」にどう立ち向かえばいいのか
・あとがき