弱者に対する、言葉による攻撃

 例えば、本書では、親戚の伯父さんから言われたという駄言が紹介されていました。

「そんなに長く働かないで早く結婚したほうがいいよ。生意気になるから」

大手日本企業を定年退職した伯父より、これから就職しようとしていた学生の私に。
『#駄言辞典』112ページより

 就職面接で面接官から言われているケースもありました。

「女性は職場の華。年を取ったら若い子に席を譲るから」

就活中、総合職3次面接で言われました。私たち女性は華になるために採用されるんですか? 華として機能しない年齢になったら捨てられるんですか? 3次の面接官がそれ言います? 辞退しました。
『#駄言辞典』58ページより

 1つ目の駄言を言った「伯父さん」は言われた当人にとっては目上の男性です。2つ目の駄言を言った面接官は、もしかすると女性で、自虐的にこんな言い方をしたのかもしれません。この面接官も、普段はこのような発言をしないのだと思います。しかし、面接という場面では、面接を受けている立場の人を下に見て、弱者に対して攻撃的な言葉を口にしてしまう。そんな構図が浮かび上がってきます。

就職面接を受ける学生のような立場の弱い者に対し、面接官などの上位者が攻撃的な言葉を口にしてしまう。そんな構図が浮かび上がる (画像はイメージです)
就職面接を受ける学生のような立場の弱い者に対し、面接官などの上位者が攻撃的な言葉を口にしてしまう。そんな構図が浮かび上がる (画像はイメージです)