日経xwomanでは、世界経済フォーラム(World Economic Forum=WEF)が7月に「ジェンダーギャップ指数2022」を発表したことを受け、ジェンダーギャップに関する読者アンケートを実施しました。普段から皆さんが職場や家庭で「おかしいな」と感じている問題などについて、上下2本の記事で詳しく紹介します。
(上)職場に性別へのアンコンシャス・バイアスある 8割回答 ←今回はココ
(下)「家事・育児の負担妻のほうが大きい」背景は 読者の声
※四捨五入の都合上、グラフの合計が100%になっていない場合があります。自由筆記のコメントの一部は編集部で加筆修正をしています。
世界経済フォーラムが発表したジェンダーギャップ指数2022で、日本の順位は146カ国のうち116位でした。4つの分野別に見ると、教育1位、医療へのアクセス(健康)63位、経済121位、政治参加139位と、依然として経済と政治分野における男女の格差が大きいという結果でした。
日経xwomanでは、読者の皆さんが実際の生活の中でどんなことにジェンダーギャップや性別に関するアンコンシャス・バイアス(無意識の偏見)を感じているかを明らかにするために、アンケート調査を実施しました。
経済と政治分野に大きなジェンダーギャップを感じる
アンケートでは、日本のジェンダーギャップの実態についてどのように感じているか、「全体的に」「経済」「政治」「教育」「健康」の分野別で聞きました。ジェンダーギャップを感じている回答が顕著だったのは、やはり経済と政治の分野。経済分野で「格差は大きいと思う」と答えた人は77.8%に上り、「どちらかというと格差は大きいと思う」の17.1%と合わせると、94.9%の人が格差を感じている結果になりました。

政治の分野では「格差は大きいと思う」という人がさらに多くなり、85.7%。「どちらかというと格差は大きいと思う」(10.4%)と合わせると、96.1%に上ります。
一方、教育、健康の分野では「格差が大きいと思う」と回答した人はそれぞれ18.7%、13.2%にとどまり、「どちらかというと格差は大きいと思う」の回答と合わせても経済、政治分野に比べて割合は小さくなりました。とはいえ、教育の分野では約5割、健康の分野では約4割の人がジェンダーギャップを感じている実態が見えてきます。
「職場や仕事環境におけるジェンダーギャップ」についてはどうでしょうか。