たった10秒のセルフケアで、たるんだ顔が引き上がる村木式「頭ほぐし」。フェイスライン全体のたるみが気になるなら、後頭部の凝りをほぐすケアがお薦め。首やあごの位置が整うことで、横顔もスッキリします。
・たるんだ顔が引き上がると話題 「奇跡の頭ほぐし」【1】
・「奇跡の頭ほぐし」でおでこのシワ、目元のたるみを改善【2】
・「奇跡の頭ほぐし」で二重あごや口元のたるみを改善【3】←今回はココ
後頭部が硬くなると“フェイスライン”が下がるワケ
長時間やめられないスマホ操作に、座りっぱなしのデスクワークなどで、現代人は常に前かがみな猫背の姿勢になりがち。実はこれが、顔のたるみを助長する大きな原因だという。
「首が前に突き出た、前傾した姿勢を長く続けると、えり足の後頭筋が硬く収縮する。後頭部には眼球の動きに関わる筋肉もあって、余計に緊張しやすい部分。すると頭皮の帽状腱膜を後ろから引っ張る力が弱くなり、フェイスラインを支える筋肉をしっかり引き上げられなくなって、顔全体がダラリと垂れ下がる」と、エイジングデザイナーの村木宏衣さんはそのメカニズムを説明する。

首から後頭部が硬く縮こまると、頭の重みを支えるため、あごがさらに前へ突き出る。すると、頭蓋骨の一部である上あごの動きがロックされた状態になり、さらなるたるみの原因に。
「顎関節の周辺には、ほおや口角を引き上げる筋肉が多く付着する。ところが上あごが固まり、口の開閉を下あごだけに頼りきると、こうしたほおや口まわりの筋肉も衰えて、二重あごや口元のたるみが加速する。長引くコロナ下でのマスク生活も、耳裏を圧迫してあごを前に突き出す要因になるため、意識してケアを」と村木さん。
フェイスライン対策として行う頭皮ケアは、まず後頭部から首にかけての筋肉をまんべんなくほぐすことから始まる。さらに固まった上あごの動きを取り戻し、後頭筋を刺激する簡単エクササイズもプラスしたい。
「顎関節の動きが良くなると、周辺に集まるリンパの流れも改善。余裕があれば、仕上げのケアもぜひ実践して」(村木さん)。