日常生活に適した正しい体幹の使い方、「モーターコントロール」が機能すると、なぜ痛みや不調を防げるのか、2回にわたって見てきた。第3回からは、そのモーターコントロールを体にインプットする最強のメソッド「体幹ピラティス×ヨガ」をご紹介。誰もがモーターコントロールを習得できるプログラムで、早稲田大学スポーツ科学学術院の金岡恒治教授も、日々実践しているそう。日課にすれば、腰痛知らずになれます。

痛まない、美姿勢の人は知っている「体幹の新事実」
・肩こり、腰痛の人が知らない「体幹」の正しい使い方【1】
・尿もれ、猫背なら「筋肉を使う順番」が違っているかも【2】
・体幹研究の第一人者も実践「体幹ピラティス&ヨガトレ」【3】←今回はココ
・動いてもブレない「体幹」に!ボディメイクにも効果的【4】

誰でも体幹の正しい使い方が身につく「体幹ピラ・ヨガ」

 ドリルのように繰り返すことで、体幹の正しい使い方、「モーターコントロール」が身につくように組まれたのが、このプログラム(モーターコントロールってなに?と思った人は、第1回の「肩こり、腰痛の人が知らない『体幹』の正しい使い方」を参照)。

 全6ポーズの構成で、寝た姿勢から四つ這い、立位へと、徐々に重力に逆らう姿勢に変化しながら難易度を上げていく内容になっている。

 すべてのポーズに共通する最重要ポイントは、「おへそを背中に近づけるイメージで常にお腹を少し引っ込めること」と、プログラムを考案したトレーナーの本橋恵美さん。動きに慣れるまでは「呼吸が浅くなりやすいので、ゆっくり呼吸をし続けることを意識してほしい」と話す。

 まずは、どの姿勢においても体幹を適切に使うカギとなる腹横筋、背中の多裂筋を使いやすくするポーズ1の「ロールアップ」とポーズ2の「スフィンクス」からスタートしよう。