シェーディング効果を得るアイテムなしの裏ワザとは

 最後に、ハイライトやシェーディングを使わない裏ワザを教わろう。それが「ひっぱりノーズシャドウ」だ(テクニック7)。鼻筋が通った顔になり、目元が自然に華やかになるという。

【テクニック7】眉のパウダーの力を鼻にも応用すれば、鼻筋が通る
ハイライトもシェーディングも不要。ひっぱりノーズシャドウ
ハイライトもシェーディングも不要。ひっぱりノーズシャドウ
行うタイミングは、眉をペンシルやパウダーで完成させた直後。ピースをした指で両眉頭を押さえたら、そのまま鼻の付け根をつまむようにして目頭まで下ろしていく。肌に茶色がついたかついていないかわからないくらい、微妙に色づくまで3回ほど繰り返す

 「これは描いた眉のパウダーを利用して、鼻を立体的に見せるテクニックです。ピースの手で、描いた眉の眉頭から茶色をもらって目元の彫りを作ります。眉をペンシルやパウダーで完成させた直後だと、つけたてで色が拾いやすく伸ばしやすいです。眉が崩れるのが気になる人もいるかもしれませんが、眉頭は多少取れてもやわらかな雰囲気になるだけなので心配要りません

 今回の『メイク大全』では、長井さんはあえて、違う個性を持ったモデルを起用している。そのため、顔の印象ががらりと変わっているのがよくわかる。

 「いまはメイクを自分らしく楽しめる最高の時代です。まずは自分の顔を受け入れ、ぜひいろんなテクニックを試してみてください」

『今日はどのかわいさでいく? メイク大全』
著者:長井かおり
発行元:日経BP

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 料理上手がレシピを見ないで料理を作れるように、メイクをするときも、その日の自分を最高に見せるメイクができたらいいと思いませんか?そのために最も必要なのは、センスでもなく、コスメでもなく、まずテクニックです。

 大人気ヘアメイクアップアーティストの集大成!106のテクニックを解説した、まさにメイクのすべてがわかる一冊。文章で丁寧に解説しているため、「なぜそうするのか」がよくわかる。この本を読めば、毎朝スラスラ、自分の顔が最高傑作に!
長井かおりさん
ヘア&メイクアップアーティスト
長井かおりさん 化粧品メーカーのビューティーアドバイザーとしてキャリアをスタートさせ、2005年にヘア&メイクアップアーティストへ転身。CMや広告などのヘアメイクのほか、ウェディングヘアメイク、全国でのメイクレッスンなどで数多くの経験を積む。現在、美容雑誌をはじめ、数多くのメディアでビューティー連載を持つ。自身のYouTubeチャンネル「おしゃべりメイクBOX」やInstagram(@kaorimake)でも数多くの情報を発信。最新刊は『今日はどのかわいさでいく? メイク大全』(長井かおり著・日経BP)。著書累計20万部。

メイク/長井かおり モデル写真/榊原裕一 スタイリング/浦田聡美 モデル/平野沙羅 構成/中野亜海、白澤淳子 ※テキスト・写真は『メイク大全』から抜粋