長期化するマスク生活で圧倒的に増えている顔の悩みが「たるみ」。肌ダメージを避けながらたるみを改善するマッサージの正解が化粧品メーカー各社の最新研究でわかりました! コーセー、資生堂、ロート製薬、各社の最新研究とメソッドを3回にわたって紹介します。毎日続けることで変化を実感する声は多いといいます。今回は資生堂のメソッドをご紹介します。 

たるみリセットマッサージ
・コーセーが研究 頬の立体感が増す美容筋膜マッサージ
・資生堂が開発 つまみ刺激で顔のたるみにアプローチ ←今回はココ
ロート製薬が発見 わずかなテンションが肌のハリを改善

知られざる頬の構造がMRI画像研究で判明

 顔に存在するSMAS(表在性筋膜)について最初に報告されたのは1976年のこと。以来、世界各国で研究が続けられているが、まだ解明されていない部分も多い。

SMASの詳しい分布はまだ確立されていないが、顔のたるみに特に大きな影響を及ぼすSMASは大頬骨筋(だいきょうこつきん)、小頬骨筋(しょうきょうこつきん)など頬の表情筋と連動しているとみられる
SMASの詳しい分布はまだ確立されていないが、顔のたるみに特に大きな影響を及ぼすSMASは大頬骨筋(だいきょうこつきん)、小頬骨筋(しょうきょうこつきん)など頬の表情筋と連動しているとみられる
加齢によりSMASは古くなった輪ゴムのように変化し、皮膚を支える力が低下。皮膚の土台が弱くなることでたるみやシワが生じる要因に
加齢によりSMASは古くなった輪ゴムのように変化し、皮膚を支える力が低下。皮膚の土台が弱くなることでたるみやシワが生じる要因に
MRI画像で明らかに! 顔特有の構造「SMAS」とは?
顔面の肌の最深部に存在。筋細胞や線維でできた「スポンジ様」
顔面の肌の最深部に存在。筋細胞や線維でできた「スポンジ様」
「SMASは筋細胞やコラーゲン線維、エラスチン線維から構成されるスポンジ様の組織。顔の表情筋には筋膜がなく、体の筋肉に張りついている筋膜とは解剖学的に異なる。顔の皮下脂肪は皮膚の上からの動きを吸収し、SMASは横方向の動きを抑える役割がある」(資生堂 みらい開発研究所の高井英輔さん)。画像提供/資生堂