この記事に目を留めてくれた方、「自分は自己肯定感が低い」と思っているかもしれません。そもそも自己肯定感が高い人は、気に留めずスルーするはず。そう!その自己肯定感というワードが「気にならない状態」が目指すべきゴールのようです。
・他人を優先、強がり…自己肯定感の低さに3つのタイプ【1】←今回はココ
・どうすればいい?自己肯定感を取り戻す方法【2】
内閣府の2019年版「我が国と諸外国の若者の意識に関する調査」で、日本人が「自分に満足している」と回答したのは、諸外国平均の80.4%に対して45.1%と低かった(※)。
なぜ自分を肯定できず、否定する傾向にあるのか。心理カウンセラーの山根洋士さんによると、日本特有の謙遜や従順、努力を美徳とする慣習の中で育った影響が大きいという。
自己肯定感の低さには3つのタイプがある
山根さんによれば、自己肯定感の低さには3つのタイプがあるという。下のA、B、Cの項目で、最も該当する数が多いのがあなたの自己肯定感の低さが出やすいパターン。チェックをして自分のタイプを知ろう!
A. 適応反応タイプ
□自分は用心深く、慎重だと思う
□早い者勝ちのときは他人に譲る
□自分の仕事より他人の手伝いが得意
□自分から人を誘うことが多い
□他人にアドバイスするのが好き
自己肯定感の低さが、素直に気持ちや行動に出るタイプ。率先して何かをするのが苦手で、自分より他人を優先する。チャレンジには腰が引ける半面、決まった仕事の処理は的確。
B. 逆転反応タイプ
□失敗談や自虐ネタが得意
□褒められて伸びるタイプだ
□頼まれると「大丈夫」と答えがち
□口コミなどの評価が低い商品は買わない
□「○○なら自信がある」が口癖
自己肯定感の低さが、裏返しになって気持ちや行動に出るタイプ。他人に対して過剰に強がる傾向があり、極端に自虐に走ったり自慢話をして、弱みを突かれないようにする。
C. 抵抗反応タイプ
□責任のある仕事や立場が苦手
□SNSでレスやリプライの応酬をしたことがある
□褒められると落ち着かない
□他人のミスや間違いによく気づく
□著名人の不祥事や炎上ニュースはチェックする
自己肯定感の低さを認められず、抗う気持ちが行動に出るタイプ。典型例は、人の揚げ足を取ったりSNSでリプライの応酬をする人。その強気の姿勢は余裕のなさの裏返し。
※令和元年版「子供・若者白書」より