ポジハラ対策2:感情を正しく消化しよう

感情の放置はNG! 消化すればガマンポイントがわかる

 感情を大事にするのは、自分自身を大事にすること。とはいっても、ネガティブな感情をすべてあらわにしたり、人にぶつけろ、といっているのではない。そんなことをしたらトラブルになるだけだ。感じて、浸り、消化するだけでいい。

 山根さんによると、心理療法では人間の基本感情を「怒り」「嫌悪感」「悲しみ」「恐怖」「嬉しさ」「驚き」の6つに分類するという。「嬉しさや驚きは瞬間的な感情で意識せずとも消化できるが、怒り、嫌悪感、悲しみ、恐怖の4つは浸って消化しても、何かの拍子で思い出したりして尾を引きやすい」。そこで、ちゃんと感じて消化した後に、自分を一歩引いて見て、「なんで私はそう感じたのだろう?」と分析するといい。

 「分析すると、『あー、自分はああいうことをされると嫌なんだな』と、自分がされて本当に嫌なことや悲しいことなどのボーダーラインがわかるようになり、自己認知が進んで、同じパターンを繰り返しにくくなる」

 すぐに分類できないモヤモヤとした感情も、分析すると晴れることがある。例えば、SNSで友達が夫からのプレゼントなど幸せ投稿しているのを見ると、わけもなく鼻につく──。そういったモヤモヤの背景には、「私は夫から何ももらってなくて悲しい」、「独身で夫がいなくて寂しい」といった感情が隠れていたりする。モヤモヤの正体がわかれば、なーんだ、そうか!と納得感を得られ、自己肯定感も高まる。

 ただし、「もし、ずっと消化できない怒りや悲しみがあるなら、それは代理感情という偽の感情かもしれない。過去に一度された浮気を蒸し返してねちねち怒るのは、怒りが続いているのではなく、『裏切られて悲しかった』という感情が隠れていることが多い。悲しみが本物の感情だから、いくら怒ってもまたぶり返してしまう」と山根さん。長く引きずる感情があったら、本当はどんな感情を引きずっているのかを見返してみよう。それがわかって消化できれば前を向くことができるはず。

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