ダイエットや仕事、恋愛などで「なぜかいつもうまくいかない」「同じ失敗を繰り返してしまう」と悩んでいる人。その原因は自分の中にある何かがブレーキをかけているせいかも。今回は、心にブレーキをかける“幸せ恐怖症”と“成功恐怖症”についてお伝えしましょう。
・うまくいくのが怖い…心にブレーキをかける人の特徴とは【1】←今回はココ
・目標達成を阻む「心のブレーキ」がわかるワークシート【2】
ダイエットしてキレイになりたいのにいつも失敗する、せっかくの昇進のチャンスを棒に振ってしまった、試験に落ち続けて資格が取れない……。
「こうなりたい」と努力しているつもりなのに、いつも結果が伴わないという人は、「知らず知らずのうちに、自分でブレーキをかけている可能性が高い」と心理カウンセラーの山根洋士さん。意志が弱いせいでも、運が悪いわけでもなく、「潜在意識の中に、願望の達成を邪魔する何かが潜んでいる『幸せ恐怖症』や『成功恐怖症』かもしれません」と続ける。
幸せ恐怖症の人は、ちょっとした贅沢やごくありふれた幸せ、ダイエットの成功にも、罪悪感やモヤモヤとした気持ちを感じることが多いという。
「背景には、『幸せは苦労して手に入れるもの』『簡単に幸せになってはいけない、なれるはずがない』という刷り込みがあります。両親の苦労を見て育った人などに多く、その刷り込みが知らず知らずのうちに自分にブレーキをかけてしまうのです。こういった人は、低賃金で長時間労働といった条件の悪い仕事を、嫌だと思いながらも受け入れてしまう傾向があります」(山根さん)。
何不自由ない生活を送れているのに、自ら波風を立てるのもこのタイプ。例えば、「小さな不調を気にするあまり本当に病人のようになってしまったり、幸せな結婚生活を送っているのに、しなくてもいい浮気をしてしまうといった人もいます」(山根さん)。