ダイエットや仕事、恋愛などで「なぜかいつもうまくいかない」「同じ失敗を繰り返してしまう」と悩んでいる人。その原因は自分の中にある何かがブレーキをかけているせいかも。潜在意識の中にあるその「何か」を掘り起こすワークで、一歩前に踏み出しましょう。

うまくいくのが怖い…心にブレーキをかける人の特徴とは【1】
・目標達成を阻む「心のブレーキ」がわかるワークシート【2】←今回はココ

心のブレーキを見つけ、目標に近づく

 幸せになりたいのに、心の奥底に「幸せにならないほうがいい」とブレーキをかける自分がいる。成功したいのに、「成功しないほうがいい」と思う自分もいる。そんなもう一人の自分がかける心のブレーキを探し出すのが下記で紹介するワークだ。

心のブレーキを探し出すワーク
心のブレーキを探し出すワーク
GOAL枠には目指したい状態、REAL枠にはそれに対する現状を記入する。1〜4の枠には、箇条書きでいいので思いついた言葉をどんどん書き込んでいく。もしかしたら3、4枠に入れる言葉が出てこないことも。そういうときはすでに記入した枠を見返してみるといい

 まずこうなりたいという目標と現状を決め、それぞれのメリットとデメリットを書き出すことで、自分でも気づいていなかった心の奥底まで見えてくる。わざわざ書き出さなくても自分のことはよくわかっていると思うかもしれないが、意外にも、こんなことを思っていたのか!と驚くような発見がある。 「なかなか筆が進まない部分こそ、実は強力なブレーキとなっていることが多いので、頑張って絞り出してみること。何が自分の行動を邪魔しているのか見えてきます」(心理カウンセラーの山根洋士さん)。

 何がブレーキとなっているかがわかったら、そのひとつひとつについて、このブレーキは本当に必要か? 必要だと思い込んでるだけじゃないか? と自問しながら見直そう。「ブレーキの中には、自分にとって必要なものや譲れないものもあれば、なんだこれ? と思うようなくだらない思い込みもある。必要でないものは、ただのノイズ。捨ててしまいましょう」と山根さんはいう。

 不思議なことに、心のブレーキはアクシデントを引き寄せることもある。「急いでいるときに限って電車が遅れたり、この契約を結べばノルマ達成というときに子どもが熱を出したり──。一見不可抗力でも、実は自分が引き寄せた心理現象ということも。心のブレーキを知ることで、こうしたケースも減ってくるはず」と山根さんは話す。

 次のページでは、ワークシートを記入することで自分をどう発見できるかを紹介する。