あなたは「親離れ」ができている?

 一方で、親を否定する「毒親」という言葉や、親は自分では選べないという意味で使われる「親ガチャ」という言葉に共感を抱くような人も、一見、冷めた目で親を見ているようでいて、実は自分と親を切り離せていないという。

 「誰しも、若いころに一度は、親がもっと協力的だったら違う人生になったのではないか、親がああいう人じゃなければ──と思うことはあるかもしれないが、いい大人になってもそういった考えを引きずるのは、親離れできていない証拠。理想の自分になれなかった努力不足を親に責任転嫁しているに過ぎない」(山根さん)。

 なかなか親離れできないのは、親の存在が大きいだけでなく、親離れを邪魔する“思考のクセ”が潜在意識の中に隠れているからと山根さん。そのクセを知るだけで、親離れでき、ほどよい親との距離感を保てるようになるという。

あなたは大丈夫? 親と子の関係をこじらす6つのタイプ
 子どもに干渉しすぎたり、考えを押し付ける同一化タイプだけでなく、子どもに嫉妬したり、子どもより自分に注目を集めたがるのも、親子関係をこじらせる原因になると山根さんはいう。

1.「子どもの人生は親のモノ」タイプ
2.「あなたのため」のダメ出しタイプ
3.「自分が正しい」の押し売りタイプ
4.「子どもに嫉妬」タイプ
5.「悲劇のヒロイン」タイプ
6.「子どもを愛せない」ネグレクトタイプ

 次回、「親との関係が驚くほどラクになる方法」で解説する。

山根洋士さん
心理カウンセラー
山根洋士さん 1970年生まれ。メンタルノイズ心理学協会チェアマン。誰もが抱える“心のクセ”を「メンタルノイズ」として提唱し、8000人以上の悩みを解決。近著の『「自己肯定感が低めの人」の人づきあい読本』(大和出版)など、著書累計10万部を突破。

取材・文/茅島奈緒深 イラスト/熊野友紀子 構成/堀田恵美