自律神経と密接な背骨。第2回は、背骨のどこの部分が緊張しているかを確認します。自律神経に詳しい理学療法士の中村雄一さんによれば、その背骨の硬い部分をねじってほぐすことで、自律神経ケアに役立つそうです。簡単な3つの動きでチェックしましょう。
背骨をねじるエクササイズで不調を解消
・背骨をねじってゆるめれば、自律神経が整う?そのコツは
・背中、腰…緊張が強い部分は?自律神経ケアに役立てる ←今回はココ
・イライラ、ストレスは背骨の上部をほぐし、自律神経ケア
背骨を3つのゾーンに分けて、柔軟性をチェック
背骨の柔軟性をチェックして、自律神経の状態を把握しようというこの方法。
「背骨の硬さは、肩や肩甲骨、股関節の動きを左右する。次のページから紹介する3つの動きをチェックすることで、背骨の各ゾーンが緊張しているかどうかを把握するのに役立つ」と理学療法士で、自律神経と関連する不調を、筋膜ケアと運動で改善する方法を研究する中村雄一さん。
3つのチェックをすべてやってみて、クリアできなかったものに該当するストレッチを、次回の連載第3回で紹介するので試してほしい。
チェックはどれも簡単そうに見えるが、実際やってみると意外と難しい。
例えばチェック1は、スタートポジションでひざに額や頬がつかなかったらアウトだ。チェック2はつけたひじが途中で離れたり姿勢が崩れやすく、チェック3はひざを倒すときにお尻が浮きやすい。
そのため、クリアできない動きが1つだけという人は少ないそう。実際に編集スタッフで試したところ、2つできない人が多かった。3つともクリアできないことも珍しくないだろう。
「現代人の多くは興奮や緊張を司る交感神経の活動が活発になりやすく、連動して、背骨も硬くなりやすい。クリアできない数が多いほど、交感神経の働きが過剰になっている可能性が高いと判断できる」(中村さん)
もしストレッチを全部やることになっても5分程度で済む。すんなりクリアできなかったものも一緒に行うのがお薦めだ。
次のページから、背骨の硬さをチェックできる3つの動きを紹介しよう。