ダイエットをするときに、気合いの入れすぎは厳禁! ゆるっとストレスなく続いて、気づいたら下腹が凹んでいた、ぽっこりが消えてシュッとしたお腹になっていた……というのが理想です! その理由からご紹介しましょう。

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 加齢とともに気になるぽっこり下腹。

 「ぽっこりと出た下腹を凹ませるには、食事、運動、行動修正の3つの要素が必要です」と、糖尿病が専門で、長年肥満外来を受け持つ、かたやま内科クリニックの片山隆司さんはいう。

 食事と運動は、いわずもがな。カロリーや糖質を減らし、食物繊維やたんぱく質を増やす。運動は有酸素運動や筋トレを行う……いまやダイエットに詳しい読者には、わかりきった内容だろう。では、なぜ体重や体脂肪が減らないのか。

問題は、行動修正?

 「行動修正とは、太りやすい行動、リバウンドしやすい行動を修正していくことです」(片山さん)。そこで必要なのは、ダイエットへの思い込みを外すこと。

 一つは、「短期集中」。「短期間で大幅にやせれば成功と思っている人が多いが、それは違います。健康的にきれいにやせて、戻らないことが成功です。ガマンして食事を急激に減らすと、体重は落ちますが、筋肉や骨まで落ちて、やつれた状態になります。無理な減量は長くは続かず、反動でたいてい食べすぎてリバウンドします。すると、筋肉と骨は落ちたまま体脂肪だけ増え、やせにくい体を作ってしまいます」と片山さん。

 健康な人だけでなく、「たとえば糖尿病の人では、リバウンドにより血糖値などの数値がかえって悪くなります」(片山さん)。だからゆっくりやせて、戻らないことが大切なのだ。

 もう一つは、「呪縛ワード」。「絶対、二度と、必ず、という言葉で自分を縛らないこと。なるべく、できるだけ、今日はダメでも明日なら、という言葉に変換してください。ルールを厳しくしすぎると、ダイエット自体がストレスになります」と片山さん。食事や運動にと頑張っていても、もとの習慣に戻りやすい原因はストレスだという。「だから、ダイエットそのものにストレスを感じていたら、すぐにリバウンドにつながってしまいます」(片山さん)。続いて、具体的な方法を紹介しよう。

ダイエット中は次の3つを心に留めておこう!
●短期集中でやせても、戻ったら成功じゃない
●「絶対、二度と、必ず」を「なるべく、できるだけ」という考えに転換する
●リバウンドはストレスをきっかけに起きやすい。ダイエット自体をストレスにしない