基本ルール4

ベジファーストなど、できることをスモールステップで

 いきなり大きな目標をかかげても挫折しがち。続けられない自分にがっかりすることも。ベジファースト、夜遅く食べないなど、できそうな方法を3〜5つ選び、まず1週間続けてみる、といったようなスモールステップで。1週間続けることができれば、習慣につながりやすい。

基本ルール5

運動は踏み台でいい。テレビを見ながら

運動は踏み台でいい。テレビを見ながら

脂肪を燃やす運動の基本は4つ。
(1)全身運動
(2)有酸素運動
(3)一定時間、一定の強さで行うこと
(4)中2日あけずに行う

 歩く、走る、泳ぐ、自転車をこぐのが最もいい。歩くなら汗をじんわりかくくらいの速歩きを。外に出られないなら、自宅でテレビを見ながら踏み台を上り下りするステップ運動でもOK。筋トレは体脂肪をつきにくくし、体形の維持に役立つので、加えるとより効果的という。

基本ルール6

厳密すぎる糖質オフはしない。夜だけ無理なく減らそう

厳密すぎる糖質オフはしない。夜だけ無理なく減らそう

 「厳しい糖質オフはストレスになるし、体調を崩しやすい。ただ、全然減らさないとやせにくいので、夜だけ少し減らすのがいい。主食の白米を玄米やもち麦を加えたものに。麺類はうどんからそばへ換えるのも薦めています」と片山さん。

基本ルール7

停滞期は必ずある。それは失敗じゃない

 順調に減っていたのに、全然減らなくなるタイミングがある。「体は恒常性を保ちたいもの。今のペースで大丈夫か、と調整している期間と考えて、決して失敗ではなくダイエットに必要な期間ととらえてください」と片山さん。

片山隆司(かたやま・たかし)さん
かたやま内科クリニック院長
片山隆司(かたやま・たかし)さん 東京慈恵会医科大学卒業。同大学附属病院第三内科肥満外来診療医長などを経て、かたやま内科クリニック院長。ダイエットに関する監修書多数。専門は、糖尿病で、肥満の行動修正療法も研究する。

取材・文/白澤淳子 写真/PIXTA