第2のお母さんに家事育児を依頼
ぴんぴんころり(東京・渋谷)が提供する「東京かあさん」は、主婦が家庭をサポートするサービスです。
「東京にもう1人のお母さんを」をコンセプトに、年配の主婦が若い世代の家庭を訪問する点がポイント。家事や育児をお願いできるため、家事代行とベビーシッターなど、いくつもの専門的なサービスを頼む必要がありません。「お母さん」は、ときには家族と一緒に過ごしたり人生相談に乗ったりすることもあります。
ぴんぴんころりで代表を務める小日向えりさんは、「妊娠中や育児をしている女性が、子育てを終えている主婦にアドバイスをもらったり『大丈夫よ』と励ましてもらったりすることで『心が軽くなった』という声も挙がっている」といいます。

料理の作り方やシャツのボタンの修繕など、いろいろなお願いを30分から依頼できる(提供/ぴんぴんころり)
登録している主婦は450人以上で、経験豊富な60歳以上がほとんど。「第2のお母さん」として関係を築けるか、スタッフとともに家庭を訪問して、相性を確かめてから仕事を請け負うことができます。金額は定額制で、1時間2000円から。
小日向さんは「お母さんには好きな時間で得意を生かして、生きがいのある暮らしを見つけてほしいし、依頼する若い家族はお母さんのサポートを受けて、豊かな暮らしを生み出してほしい」と両者にとってのメリットを話します。今後は、男性の就労支援にも力を入れ「東京とうさん」の立ち上げも検討しています。
取材・文/橋本岬(日経xwoman)