写真で見る 標本木の囲いの変化

2015年3月23日撮影。木製の囲いと桜の標本木を知らせる看板。根元を傷めないようにしたことで、他の木々との違いが一目瞭然に。看板はまだ簡易的なものだった
2015年3月23日撮影。木製の囲いと桜の標本木を知らせる看板。根元を傷めないようにしたことで、他の木々との違いが一目瞭然に。看板はまだ簡易的なものだった
2016年4月6日撮影。柵も立派になり、根元までのディスタンスがさらにひろがった。人工芝や白い砂利で縁取られている。看板には英文での説明も
2016年4月6日撮影。柵も立派になり、根元までのディスタンスがさらにひろがった。人工芝や白い砂利で縁取られている。看板には英文での説明も
2017年3月21日撮影。低い囲いでは守り切れなかったのか、厳重にガードされている様子が遠目からでもわかるように
2017年3月21日撮影。低い囲いでは守り切れなかったのか、厳重にガードされている様子が遠目からでもわかるように
2018年3月18日撮影。前年までの銀色ではなく、黒っぽい柵に変わった。10年間で注目度が格段に上がった分、手厚くガードされるようになった
2018年3月18日撮影。前年までの銀色ではなく、黒っぽい柵に変わった。10年間で注目度が格段に上がった分、手厚くガードされるようになった

 桜の開花時期は近くの日本武道館で大学の卒業式や入学式が行われていて、式の後に開花した桜と記念撮影するなど、気象関係・報道関係以外の人もひき付けます。人出がピークだったのが2019年。3月半ばに気温が上がらず、桜の開花が待たれていました。

 そろそろかな、という3月20日。気象庁の観測が行われる時間にはたくさんの取材陣。取材の様子を見る一般の人も含め、標本木の周りに集まったのは100人を軽く超えています。

 仕切り役らしきテレビ局員が「このような動線で気象庁さんに歩いてもらいます。脚立など一般の方の迷惑にならないように」と事前に周知してから各社スタンバイ。取材ではなく一般人の私は少し離れた場所で、撮ったツボミの写真を確認していました。

 2020年はコロナ禍、武道館での卒業式もなく、東京は雪が降る寒さでの開花でした。今年もコロナが収まっていないので、2019年のような人だかりにはならないと思いますが、桜の開花予想日が近くなると、靖国神社の標本木は注目を集めそうです。

 近年は各地で名所の桜が傷んだり、寿命が近づいているのではと心配されたりしています。毎春、私たちの目を楽しませてくれる分、根元に入り込んだりせず大切にしたいです。

 東京の標本木は靖国神社内でも開花が早く、「東京で桜が咲きました」と発表があっても、境内のほとんどの桜はまだ冬芽。毎年観察していると、代々木公園や浅草の隅田公園は靖国神社より遅い傾向です。桜の名所・目黒川も日当たりなどの影響で開花が早いエリアと遅いエリアがあり、その分長く桜を楽しめます。一方、池袋のサンシャイン60の向かいの公園は靖国神社よりも開花が早い傾向です。

 皆さんにも「近所の桜」「毎春見に行く桜」など、お気に入りの木があるかと思います。冬芽から緑色がのぞき、軸が伸びてピンク色のツボミが大きくなる……開花へ近づく様子をパトロールしていくと、春先の楽しみになりますね。

 桜は満開直後までは雨風に強いので、急に散ってしまうことはありません。また、幹の上のほうは咲くのが遅いので、散りだした頃はハラハラ舞う花びらを楽しむもよし、「建物などの上からのお花見」もおススメです。