全国で過去最も短い梅雨や過去最も早い梅雨明けという地域が相次ぎました。8月も引き続き注意したいのが熱中症。気象予報士・伊藤みゆきさんが体験談を交えて「熱中症」について解説します。
6月末からの猛暑で、7月の初めには暑さ疲れを覚えた人も多いかと思います。さらに気象庁の長期予報では10月まで高温傾向が続くと予想されています。熱中症に注意が呼びかけられていますが、症状は様々。私の失敗談から「こんな症状も熱中症だったんだ」と皆さんの暑さ対策の参考になれば幸いです。
薄着が熱中症を招くことがあります。夏の全国高等学校野球選手権大会を阪神甲子園球場で観戦するのが趣味の一つで、毎夏足を運んでいます。最初に暑さの洗礼を受けた2007年8月14日のことです。この日は朝から真っ青な空が広がり強い日差しが照り付けていました。
私はタンクトップに短パンという薄着で帽子を被りうちわで風を送りながら観戦開始。すると、1時間たたないうちに汗をかいておらず肌がサラサラしてきたことに気づきました。
熱中症の症状に「肌が乾く」というのがあることを思い出し、凍らせたペットボトル2本を左右の脇に挟み、スタンド裏の通路の冷房機の前に立ちました。しばらくすると一気に汗をかき、体温が下がったことを自覚。体調は改善しました。その後はタオルや衣服で直射日光から肌を覆うことでしのぎやすくなりました。