(1)「今、暇?」には「暇なの?」と質問返しで

── 1つ目は「今、暇?」「何月何日は暇?」と、しばらく連絡が途絶えていた人やオフの日の同僚に聞かれることです。本当に暇かどうかを聞きたいのか、それとも何か用事があるのか、返答に困ります。今はコロナ下ですし、大人数の集まりや飲食の誘いなどは避けたいという気持ちもあります。

吉原 先に「暇だよ」と言ってしまうと誘いを断りにくく、後悔する場合があるかもしれませんね。そんなときは「今、暇?」と聞かれたら「どうしたの? 暇なの?」と、そのまま質問を返して、相手が用件を明らかにするのを待ちましょう。相手が日時や用件、メンバーなどの情報開示をして初めて、自分も意思表示をすればいいのです。

 しばらく疎遠だったのに、急に連絡してくるときに限って、面倒なことを頼んでくる人っていますよね(笑)。そういう人の場合は、「今、暇?」と聞かれたら、「元気だよ。相変わらず、バタバタな毎日だけどね」と、グレーゾーンの答えを返しましょう。

 そうすれば「そうなんだ。幹事を頼みたかったのに」という大変な用事であれば断れるし、「そうなの? ライブのチケットが余ってるんだけど」という楽しいお誘いなら、「行く、行く! それなら調整するから」と、YES・NOどちらにでも切り返すことが可能です。

 真面目に、正直に答える必要はありません。

「今、暇?」と聞かれて困るなら、「どうしたの? 暇なの?」と、そのまま質問を返して相手が情報開示するのを待とう
「今、暇?」と聞かれて困るなら、「どうしたの? 暇なの?」と、そのまま質問を返して相手が情報開示するのを待とう

(2)「返信不要です」と言いつつ、連投されるメッセージにはどう対処する?

── 2つ目はメールやLINEの「返信不要です」。本当にちょっとしたニュースを知らせてくれる友人もいますが、中には「返信不要です」「忙しかったら読まなくていいよ」と言いつつ、立て続けに送ってくるママ友や趣味つながりの人も。実はこのコロナ下でフェイクニュースを信じ込んだ知人がいて、「ワクチンは危険」といったメッセージが送られてきて、困りました。最初は「忙しいから後で読むね」「忙しいから返信できないかも」と答えていたのですが、どう対応するのが正解でしょうか。

吉原 何度も立て続けにメッセージを送ってくる人は「返信不要です」とは言うものの、心底では相手に読んでもらうまで納得しません。「後で読むね」と言われたら、「もう読んだかな?」「もっと詳しく書いたほうが読んでくれるかな?」と相手からの次の返信を待ち構えている状態です。

 この場合は数日おいてから、「ごめんね、忙しくて返信できなくて。そんなこともあるんだねー」と、ごく薄い反応を示しましょう。私もコロナ関連のチェーンメールを受け取ったことがありますが、「そうなんだ、大変だね。1日も早くコロナが終息することを祈るばかりです」と一般論で返しました。そうすると「この話を誰かに伝えたい!」という熱い思いでメッセージを送っている人は、もっと反応してくれる人、共感してくれる人からの手応えがほしいため、別の人のところに行きます。

(3)「疲れてる?」とママ友から聞かれたら、「どこがどんなふうに?」と聞き返してみる

── 3つ目は「疲れてる?」です。確かに毎日疲れているし、本当に心配してくれているのかもしれませんが、あまり連発されると「老けてる」「やつれてる」と言われているみたいで。「ちゃんと寝てる?」「ちゃんと食べてる?」も何回も言われると、ちょっと……。

吉原 本当に心配してくれている「疲れてる?」と、「疲れてる?(老けたね)」は、相手の表情や声のトーンに違いが出ますよね。ちょっと意地悪な「疲れてる?」には、「えっ? 私、そんなに疲れて見える? どこがどんなふうに?」と聞いて、発言の真意がどこにあるのかを相手に気づかせましょう。

 「どこが?」と聞き返されると、相手もまさか「老けたね」とは言えず、「ちょっといつもより顔色が優れないみたい」「今日は洋服の色が地味だから、疲れて見えるのかも」などと釈明して、自分の発言を振り返らざるをえなくなります。

 本当は傷ついているのに自分だけが我慢する必要はありません。ちゃんと「否」の姿勢を見せることも、より良いコミュニケーションには必要です。

(4)「前にも言わなかった?」は、うやむやにせず、いったん謝る

── 4つ目は勉強会や趣味の集まりなどで「前にも言わなかった?」と言われることです。相手の話を聞き流していた訳ではないのですが、そんなに何もかも覚えていられないというか……。「知らない」と答えると、「この話、知らないんだ」と得意げに言われるとモヤっとします。

吉原 ひとまず「ごめん、ごめん! ちょっと思い出させて。そんなに大事な話を忘れるはずないんだけど」と、謝ったほうがいいですね。納得いかないのに自分の非を認める「ごめんね」ではなく、その場を丸く収めるための「ごめんね」です。

 そのうえで「いつごろの話だった?」「どういう話の流れだった?」と会話を修正しつつ、「あなたの話を真剣に聞いていますよ」という姿勢を見せれば相手を刺激せずに済みます。

 一番良くないのは、あやふやなままやり過ごすことです。もし、話の重要度がそれほど高くなかったり、相手が誰か別の人に言った話を自分に言ったと勘違いしたりしている場合でも「ごめんね、すっかり忘れてしまって。もう1回聞かせて」と言うほうがいいですね。