今こそ辞書を引く意味とは?

―― 今は辞書を引かない、ネットで検索すればいい、という人も増えています。今こそ辞書を引く意味はありますか?

飯間 ネットで検索して解決する場合は、辞書の出番はないんです。でも、そもそもネットに出ている情報がフェイクであったり、語源がうそであったりする場合もあります。

 辞書は編さん者がいて、その意味と用法を慎重に吟味し、分かりやすい解釈をつけています。「ネットにこう書いてあるけど、結局どうなの」ともやもやする読者に「要するに、こういうことです」と、すとんと分かる解説をしたいですね。

 三省堂国語辞典第八版を「言葉の問題」のいい相談相手として使ってもらえたらと思います。

三省堂国語辞典第八版(三省堂)3300円/収録項目数は約8万4000、新語の例には「一周回って」「自分事」「斜め上」なども
三省堂国語辞典第八版(三省堂)3300円/収録項目数は約8万4000、新語の例には「一周回って」「自分事」「斜め上」なども

取材・文/三浦香代子(日経xwoman)
写真/書影は三省堂提供、イメージ写真はPIXTA

飯間浩明(いいま・ひろあき)
国語辞典編さん者
1967年、香川県高松市生まれ。『三省堂国語辞典』編集委員。日々、新聞・雑誌・書籍・インターネットなど、あらゆるところから現代語の用例を採集している。著書に『知っておくと役立つ 街の変な日本語』(朝日新書)、『日本語をつかまえろ!』(毎日新聞出版)、『つまずきやすい日本語』(NHK出版)、『ことばハンター』(ポプラ社・児童書)、『四字熟語を知る辞典』(小学館)など。