ここでどうしても働きたい!と思わせる場をつくりたい

 Arumonの活動を通して、横や斜めのつながりができ、仕事やプライベートで悩んだときに相談する糸口ができた。また、自発的に挑戦してきた経験は確実に本業でのパフォーマンスに生きている、というのは3人に共通する思いだ。

 今後の目標を尋ねると、それぞれ個人と団体として掲げる目標を話してくれた。

 「個人としては、若いうちにいろいろな世界を見て、学びを得たい。今後、年次が上がって本業でもプロジェクトの中心を担う立場になったときに力を発揮できるよう、助走期間としてArumonをうまく利用したいと思っています。団体としては、もっと若手がチームに加わり、より気軽に自分の夢を実現できる場、皆が生き生きと活動できるような場にしていきたい」(内山さん)

 「私は入社4年目ということもあり、Arumonの全体感が見られるようになってきました。これまで先輩にたくさん教えてもらったり、助けてもらったりした分、私も下の世代に還元して恩送りをしていきたいと思っています。団体としては、自分たちが創ったものを世の中に公表できるレベルに持っていきたいです。せっかく面白い人材が集まっていて、いろいろなプロジェクトができているので、世の中に公表していかないともったいないと思うんですよね」(前原さん)

 「僕は、Arumonで長年活動してきて、技術や新しいものは若い人から学び取るしかないということに気づきました。ですから、個人としては『新入社員を含めた若手から学び取ってやる!』というフルフラットな気持ちを備えつつ、ライバル心も抱いています。

 一度はこの会社で働く意義を失って辞めてしまった人にもArumonを知ってもらい、『やっぱりここで働きたいな』と思わせて連れ戻したいという気持ちが常にあります。なので、ArumonをPRしていく場をもっと設けていきたいです。その手始めに、内閣府主催の『Society 5.0科学博』に自分たちのアイデアを展示しました(7月15日~28日)。これ以外にも、どんどん発信して、存在感を出していきたいですね」(入江さん)

 Arumonの活動を見守るNRI取締役の船倉浩史さんは、こうエールを送る。

 「これからの新しい未来において、先人の経験は阻害要因になってしまうことのほうが多くなりつつあり、若い皆さんで、より良い未来・持続的に価値が向上できる世界を創造してほしいと思います。さらなる活躍を期待しています」

取材・文/福井麻乃(日経xwoman) 写真/窪徳健作