初めて緊急事態宣言が発令された2020年4月7日頃は、ちょうど新人研修期間のタイミング。慣れないオンライン研修に苦労した担当者も多かったでしょう。実際に20年度から新人教育をオンラインに切り替えたリコーの新人教育担当者に、苦労や改善点、ポイントを聞きました。

 長引くコロナ禍で、業務・研修のオンライン化が一時的措置から本格的導入となった企業は少なくないでしょう。リモートワークへの移行で難しい業務の一つが、新人研修。2010年代前半から積極的にリモートワークなどのワークスタイル変革に取り組んできた精密機器メーカーのリコーも、新人教育のオンライン化はコロナ禍がきっかけでしたが、結果、オンライン化により研修の質が高まったところもあったといいます。オンライン新人研修の難しさや改良点などを、リコーの新人研修担当区のリコークリエイティブサービス教育支援事業部、副事業部長の根本由香さんに聞きました。

―― リモート化はコロナ禍になる前から進んでいたそうですね。

根本由香さん(以下、敬称略) リコーでは10年代からリモートワークを進めていて、19年には、オリンピックによる首都圏の交通混雑緩和に協力するため、オフィスクローズのトライアルを行い、リモートワークでの課題の洗い出しや対応策の検討を行いました。それがコロナ禍での業務や研修のオンライン化の予行練習となり、20年4月に緊急事態宣言が発令されたときも、スムーズにリモートワークへ切り替えることができました。当初はオリンピック終了後もリモートワークを継続する予定でしたが、新人研修をリモートで実施することは、コロナ禍になるまでは想定していませんでした。

リコーは2010年代からリモートワークを推進。19年には、オリンピックによる首都圏の交通混雑緩和に貢献するためリモートワークのトライアルを行った
リコーは2010年代からリモートワークを推進。19年には、オリンピックによる首都圏の交通混雑緩和に貢献するためリモートワークのトライアルを行った

―― 新人研修のオンライン化で変化したことは?

根本 リコーの社員はオンラインでのコミュニケーションに慣れていますが、新人研修に関しては対面が基本でしたので、オンライン化が決まったときは、白紙からのスタートでした。これまでの対面研修では当たり前の慣習としていたことが、オンラインになったことで改めて気づいたこともありました。それは……。

本記事で聞いた主なギモン
Q.新人研修のオンライン化で変化したことは?
Q.オンライン研修でのコミュニケーションのポイントは?
Q.オンライン研修の環境づくりで苦労した点は?
Q.オンライン化で気づいたリアルとの違いは?
Q.オンライン研修ならではの講師の話し方のポイントは?