人に相談しにくい「いびき」。更年期以降にかきやすくなりますが、いびきは「睡眠時無呼吸症候群」の症状でもあります。昼間の眠気のほか、生活習慣病や認知症リスクを高めてしまうため、早めの対処が大切です。
覚えておきたい「いびき」の基本と対策
・更年期以降増えるいびき、認知症やうつにつながることも ←今回はココ
・いびきのセルフケア、睡眠時無呼吸症候群の治療とは
女性ホルモンの低下によって、喉を広げる筋力が低下
寝ている本人は気づかない「いびき」。女性は更年期以降にいびきをかきやすくなる。注意すべきは、鼻炎などで鼻が詰まることで起こるいびき以外に、睡眠中に呼吸が止まる病気、睡眠時無呼吸症候群(SAS)が疑われるいびきだ。
「女性ホルモンの低下によって喉を広げる筋力が低下したり、太りやすくなり、首や喉、舌の周囲に増えた脂肪が気道を狭くするため、睡眠時無呼吸症候群の発症リスクが高まる」と、青山・表参道 睡眠ストレスクリニック院長の中村真樹さんは言う。
そこで、チェックを行ってみよう。
3つ以上当てはまる場合は睡眠時無呼吸症候群の可能性大!
□ 大きないびきをかいていると指摘される
□ 日中に眠気や疲労感、集中力低下がある
□ 睡眠中に呼吸が止まっているといわれる
□ 高血圧、または高血圧の治療中だ
□ 肥満である(BMI25以上※)
□ 年齢が50歳以上
□ 首周径が41cm以上(喉仏の高さ。女性の場合)
□ 起床時に口の渇きがある
□ 日中に眠気や疲労感、集中力低下がある
□ 睡眠中に呼吸が止まっているといわれる
□ 高血圧、または高血圧の治療中だ
□ 肥満である(BMI25以上※)
□ 年齢が50歳以上
□ 首周径が41cm以上(喉仏の高さ。女性の場合)
□ 起床時に口の渇きがある
※チェックリストは、睡眠時無呼吸症候群のセルフチェックに使用されるSTOP-bangテストをもとに編集部で改変。BMIは体重(kg)÷身長(m)÷身長(m)で算出できる。
睡眠時無呼吸症候群は、気道の閉塞が原因の「閉塞性」と呼吸中枢の異常が原因の「中枢性」の2つに分けられるが、「閉塞性」が大半を占める。