気になるいびき…、睡眠時無呼吸症候群でも軽症ならセルフケアで症状が改善することもあるという。どんな方法が望ましいのか、6つのセルフケアを紹介する。

覚えておきたい「いびき」の基本と対策
・更年期以降増えるいびき、認知症やうつにつながることも
・危険ないびきの治療法 まずはマウスピースから
・いびきを防ぐ6つのセルフケア まず枕の高さの調整を←今回はココ

 睡眠時の無呼吸や低呼吸を放置すると死亡リスクは上がることが報告されている。

無呼吸・低呼吸を放置すると死亡リスクは上がる
無呼吸・低呼吸を放置すると死亡リスクは上がる
1522人(平均年齢48歳)を対象に睡眠時無呼吸症候群の予後を18年間追跡。その結果、重症度が高まるほど総死亡リスクは増加。睡眠時無呼吸症候群でない人と比べて重度の場合の総死亡リスクは3.0倍、心血管疾患による死亡リスクは2.9倍も高かった。 (データ:Sleep.2008 Aug;31(8):1071-8.)

 そこで、いびきを自分でなんとかすることはできないのだろうか。

睡眠時無呼吸症候群の症状が軽症の段階であれば、セルフケアで症状が改善することもある。例えば、枕の角度を調整して気道が挟まらないようにすることで、舌が喉に落ち込んで気道を塞いでしまうことを防止できることがある」と中村さん。

 喉が塞がることで起こるいびきの軽減に役立つ方法など、6つのセルフケアを紹介しよう。

いびきを防ぐ6つのセルフケア

1)ダイエット

 まず1つ目は、ダイエットだ。
「肥満になると、気道にも舌まわりにも脂肪がついて、気道を圧迫。無呼吸症状が悪化しやすい」(中村さん)。

 そこで、肥満のある人の場合は、体重を減らすことが効果的。「体重を落とすことで、のどや舌周囲の脂肪を減らして舌がその重さで喉に落ち込むのを軽減ができる」(中村さん)。