閉経前後の約10年間に及ぶ更年期。感じるかどうかは個人差があるけれど、誰でも体が劇的に変化する。年だから、恥ずかしいからとつい我慢しがちな不調や不快感も、適切な診療やセルフケアで予防や改善が可能です!第2回は、更年期に症状がなかったら受診は不要?どんな症状があれば、病院に行くべきか…について解説します。

誰にでもくる更年期を上手に乗り切る「閉経の真実」
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Point1 まずは「更年期指数」で不調のレベルをチェック

 更年期だから、多少の不調は仕方ないと思っていない?

「たとえ更年期症状はそれほど重くなかったとしても、その後に子宮がんや生活習慣病などのリスクが高まる可能性はある。閉経前後に起こる体調のサインを見逃さず、少しでも変化を感じたなら気のせいと思わず、婦人科などを受診することが大切」と、ジュノ・ヴェスタクリニック八田の八田真理子院長は話す。

 下の表「簡略更年期指数(SMI)」は、閉経前後の更年期症状の有無や程度を把握し、受診すべきかどうかの判断の目安となるもの。まずはセルフチェックしてみよう。

「できればかかりつけ医を持ち、定期的に受診を」と八田院長は語る。