「いいね!」を押すつもりで褒めればいい

 部下個人のことを褒めようとすると、なかなか言葉が出てこないのも無理はありません。しかし、部下の人間性を褒める必要は全くなく、部下の成果につながった具体的な行動を褒めればいい。行動に対して、シンプルなフィードバックをするだけの話です。

 大切なのは部下が「望ましい行動」を取ったらすぐ、フィードバックすることです。即時のフィードバックを与えることで、部下は安心してその行動を繰り返すようになります。

 実はこの仕組み、FacebookやTwitterの「いいね!」などと同じ理屈です。SNSは、「承認のマネジメント」を活用してユーザーを広げてきたサービス。SNS全盛時代に育った部下世代の多くは、「承認」の文化に慣れ親しんでいますから、これを活用しない手はありませんよね? 働く動機は人それぞれでも、「望ましい行動」を繰り返してもらうためには、成果につながった具体的な行動を即時に褒める、感謝することが効果的です。

 そのほかにもBの「仕事と私生活の両立」が実現できるよう、フレキシブルな勤務形態に対応したり、若手でも自由に意見やアイデアを提案できるよう、Cの「企業文化や組織の体質」を整備したりするという具合に、「A to F」のトータル・リワードをうまく活用して、部下のモチベーションを向上させるとともに、風通しのいい組織風土をつくっていっていただければと思います。