2015年9月に国連サミットで採択された、「2030年までに持続可能でよりよい世界を目指す国際目標」。Sustainable Development Goals(持続可能な開発目標)、略して「SDGs」。政府や自治体だけでなく、多くの民間企業が、この「SDGs」に対して、それぞれの答えを出しながら向き合っている。もはや、積極的に取り組むことが投資の評価条件になり、企業にとってSDGsは重要課題であることはいうまでもない。

 しかし、見渡すと、環境保護や平等、多様性などをキャッチコピーでうたっていても実態が伴っていないケースは少なくない。企業の経営層や現場担当者の周知や理解にもばらつきがあるためだろう。何をすれば自社のSDGs達成に貢献できるのか。向かう先を見誤らずに、どんなアクションを取るのがいいのか。ここでは、SDGsの「思い込み」に陥りやすいポイントに絞り、理解を深める記事を発信していく。