ムダな時間をつくったほうがいいのはこんな人

 ちなみに私の場合、ムダな時間はあらかじめ計画的につくっています。

 具体的に言うと、毎週日曜日だけは何も予定を入れず完全にフリー。万一、突発的に何か入ってきたとしても、日曜日に対応することができる。こういう日をつくっておくことで、月曜日から土曜日まではパンパンに予定が入っていても日曜日に立て直して、元気に月曜日を迎えることができるんです。

ぎちぎちに予定を組まないシンシアさんの24時間 本業の仕事9時間、睡眠8時間、8時間睡眠は削らない、副業(講演や取材準備)2時間、家事1時間、お風呂、運動、ストレッチ1時間、食事0.5時間、通勤1時間、その他1.5時間
ぎちぎちに予定を組まないシンシアさんの24時間。絶対に8時間睡眠は削らない

 もっとも、何も予定のない日を私がつくれるのは、夫も子どももいない一人暮らしだからです。子育て期間はやらなくてはいけないことがたくさんありました。

 でも、子育て中の人や仕事が忙しい人ほど、計画的にムダな時間や余白の時間をつくることをおすすめしたい。

 そういう人こそ計画的にあらかじめ確保しないと、自分の意志とは関係なくスケジュールは勝手に埋まってしまいます。短くてもいい。30分でも構いません。とにかく、自分の時間は自分でつくるんだ、という意識を持つことが大事なのです。こんなちょっとしたことで、一日の満足感は変わってくるはずです。

「自分の時間は、自分でつくる」という意識を持つ
「自分の時間は、自分でつくる」という意識を持つ

できないのは、きっと、今だけ

 余裕がなくて今とってもつらい人におすすめしたいのは、先を見ないで、過去も振り返らないで、目の前にあることだけに集中すること。やり残しが気になるかもしれないけれど、できないのはきっと、今だけです。大丈夫。人生は100年も続きますから。一生、できないわけじゃない。

 だから、余裕がなければないほど、目先の最低限のことだけに目を向けて、そこに集中しましょう。目の前のことを達成すれば、それが自信になって次のことに着手できるかもしれません。