軽井沢に移住した櫻井泰斗さん。移住後も新幹線通勤で外資のIT企業に勤めながら、同時に複数の個人事業を始め、収入源を多角化していたそう。そしてやってきた新型コロナウイルス。泰斗さんの仕事も大きく影響を受けたといいます。今回は櫻井さん夫婦に、今までとこれからの仕事のことを聞きました。
1本目 夫婦で軽井沢に移住してみた、決断までの道程と葛藤
2本目 軽井沢、駅近賃貸に住んでみた 後悔の先に見えたもの
3本目 軽井沢 満を持して、土地を探し・家を建て・住んでみた
4本目 軽井沢~東京 新幹線通勤のリアル 職住近接からの変化
5本目 コロナ下で失業 収入源多角化のありがたみ知る ←今回はココ
日経xwoman(以下――) 移住後の仕事について、改めて教えてください。
櫻井泰斗さん(以下、泰斗) 前回お話したように、移住後も東京時代と同じ企業に勤めていました。その後、転職して、今は別の企業で働いています。前職と同じく外資系のIT企業で、マーケティングディレクターとして宣伝・販促を担っています。オフィスは東京にありますが、新型コロナウイルスの影響もあり、今はほとんどリモートワークですね。
その他に個人事業として、移住や別荘暮らしのコンサルティング、そしてYouTuberとしての活動があります。収入の柱は会社からの給料です。
櫻井ユウコさん(以下、ユウコ) 私は移住前は会社員でしたが、今は泰斗さんの個人事業を手伝っています。特にYouTubeは、夫婦チャンネルとして運営していることもあり、思い入れがあります。
―― 地方移住というと、地元企業への転職という選択肢もあると思います。そうではなく、引き続き東京が拠点の企業を選んだのはなぜでしょうか。
泰斗 現在勤務している会社は外資系企業です。「外資系IT企業」と「地方」は、一見親和性が低いように感じるかもしれませんが、そうでもないんです。というのも、外資系企業の本社は海外です。そのため、ビデオ会議が頻繁にあり、リモートワークに抵抗がないんです。海外との会議は東京にいようが、軽井沢にいようが関係ありませんよね。
また、今の会社は自分のスキルや経験を生かせて、それに見合った対価をもらえる場所です。専門としているデジタルマーケティングが、2、3年前の知識すら通用しなくなる変化の激しい業界だという事情もあります。世界の大企業と仕事ができるような業界の最前線に身を置いて、プロフェッショナルとして成長していきたいと思っています。
―― 元々、起業や副業に興味を持っていたのでしょうか。