改正育児・介護休業法の段階的施行のカウントダウンが始まった。全社で男性が育休を取得する体制づくりに取り組んでいく必要があるが、上司にあたる社員一人ひとりの心構えは大丈夫だろうか。(男性)上司の女性へのセクハラワードはおおよそ周知が進んでいる一方で、男性に対するNGワードや行動の認識はイマイチではないだろうか。「失言」は流されずにSNS経由で広がり炎上するリスクもある。上司が不用意に口にしてしまいがちな「NGワード」と、どのようにしたら改善できるのかを、法人向けにダイバーシティ研修を行う育休後コンサルタント、山口理栄さんに教えてもらいました。
「妻の出産に合わせて育児休業を取得したいと考えているのですが」
男性の部下からの、こんな相談が当たり前になる日が近づいています。2022年4月から改正育児・介護休業法が段階的に施行され、働く男性にとって、育休取得のハードルが下がることが期待されているためです。
一方、それを受け入れる上司側の準備は万全でしょうか。「マタハラ」という言葉が周知され、上司による出産前後の女性に対するNGワードへの認知は進みつつあるかもしれません。一方で、男性に対してはどうでしょう。育休を取ろうとしている男性に対して無意識なバイアスがかかった言葉を発していないでしょうか。
育休後コンサルタントとして法人向けにダイバーシティ研修を行う山口企画の山口理栄さんに、上司が男性に対して発しがちなNGワードと、どのようにしたらそれを改善できるのかを聞きました。