組織の構築に欠かせないロール&レスポンシビリティ

アキレス また、任命する側が、どのような能力を認めての任命か、任せる目的や発生する責任は何かを明確にすることが組織の構築には大事です。これを、ロール&レスポンシビリティと呼びます。任せる理由や目的、責任の範囲を明確にすれば、管理職になった場合のビジョンが見えやすくなり、不安を安心に変えられます。

 特に女性は、仕事で成功し、客観的な評価を得られているのにもかかわらず、自分自身を過小評価してしまう傾向があるようです。日本だけでなく海外にも見られる傾向で、インポスター(偽る者)シンドロームと呼ばれています。

 米国などでは、女性の登用や昇進をサポートするスポンサーシップ制度を導入しています。日本では、個人の成長をサポートするメンタリング制度が、ようやく広まってきたところだと思います。

 以前、私に責任重大なポジション就任の話があったとき、「私にできるかしら」と不安になりました。そのとき私を担当していた米国人のスポンサーから

「私はあなたを失敗させない」

 と言われたことで背中を押され、就任することを決めました。「就任後もしっかり見守るから」という言葉にも安心感を覚えました。

 もちろん管理職になることだけが女性活躍ではないですよ。目の前の仕事にきちんと取り組むことで人の役に立ちますし、その能力が認められて次のステップにつながることもあります。どんな形でも、仕事の質を高めることは企業が求めるところです。ポジションに関係なく、自分らしい働き方で成長し続けることが重要です。