女性のキャリアとライフスタイルを支援する月刊誌『日経WOMAN』(日経BP 東京都港区、編集長:藤川明日香)は、「ウーマン・オブ・ザ・イヤー2023」の大賞者・株式会社クラシコム取締役 佐藤友子さん(46)を含む、今年の受賞者7人を決定いたしました。

■大賞
共感を呼ぶ独自メディアでECサイトに熱いファンを獲得。
年商51億円を突破し、東証上場も果たす

株式会社クラシコム 取締役 佐藤友子(さとう・ともこ)さん

■受賞(50音順)
花王株式会社 化粧品事業部門 マステージビジネスグループ KATE 遠藤舞憂子(えんどう・まゆこ)さん
竹下製菓株式会社 代表取締役社長 竹下真由(たけした・まゆ)さん
株式会社ICHIGO 代表取締役CEO 近本あゆみ(ちかもと・あゆみ)さん
株式会社無駄 代表取締役 藤原麻里菜(ふじわら・まりな)さん
株式会社EventHub 代表取締役CEO 山本理恵(やまもと・りえ)さん
NPO法人WELgee 代表理事 渡部カンコロンゴ清花(わたなべ・かんころんご・さやか)さん

★11月26日に行われた表彰イベント(受賞者発表とトークセッション)の様子はこちらからご視聴いただけます。

 大賞に選ばれた佐藤友子さんは、2006年に兄とクラシコムを創業し、インテリア雑貨や食器、アパレル、コスメなどを取り扱うECサイト「北欧、暮らしの道具店」を2007年に開業。既存のECサイトの枠を超えた多様なチャネルで独自の世界観を発信し、熱いファンを獲得。創業以来一度も資金調達することなく、2022年には年商51億円を突破、8月に東証グロース市場に上場を果たしました。そのビジネスの独自性や成功度、キャリアの築き方が評価され、今年の大賞となりました。

 「ウーマン・オブ・ザ・イヤー」は、(1)働く女性のロールモデルを提示する、(2)組織の中に埋もれがちな個人の業績に光を当てる、(3)活躍した女性たちを通して時代の変化の矛先をとらえる、という主旨のもと、1999年から毎年実施しているアワードで、本年が24回目となります。『日経WOMAN』は、1988年の創刊以来、「働く女性」をバックアップしてきました。今後も「ウーマン・オブ・ザ・イヤー」を通じ、社会で活躍する女性を表彰することで、時代を担う女性たちを応援していきたいと考えています。なお2022年12月7日発売の『日経WOMAN』2023年1月号では、受賞者紹介と審査結果の詳細を掲載いたします。

ウーマン・オブ・ザ・イヤー2023総括

 コロナ禍、ウクライナ問題、円安と、2022年も世界が大きく揺れ動きました。そんな先行き不透明で誰もが不安を感じるこの時代でも、ウーマン・オブ・ザ・イヤー2023の受賞者7人に共通していたのは、自分の「好きなこと」「やりたこと」を貫き、壁にぶつかっても諦めずに成功をおさめたこと。「やりたいこと」を自己実現するためのキーワードとして審査員が挙げたキーワードは以下4つです。(1)やりたいことに価値を見いだす、(2)周囲をとことん巻き込む、(3)成熟した市場で独自性を出す、(4)自分の感性を信じて諦めない。「自分らしく生きることが人生を豊かにする」という価値観を信じて北欧文化を軸に事業展開した大賞の佐藤さんをはじめ、通常は削られる「無駄」に価値を見いだしたものづくりを突き詰めるクリエイター、10代のころに決意した事業承継を完遂した社長、「コロナ禍で口紅は売れない」セオリーをはねのけた開発者、日本のお菓子のサブスクで日本文化を世界に発信する起業家、難民認定待ちの来日難民をグローバル人材として就労支援するNPOの代表、いち早くオンラインイベントに商機を見いだした起業家――。自分の感性を信じて軸をぶらさず、壁にぶつかっても粘り強く進んでいく、そしてピンチのときには周囲を巻き込んで力を借りる。そうすれば、おのずと道が開けることを、今年の受賞者たちは示してくれました。