女性のキャリアとライフスタイルを支援する月刊誌『日経WOMAM』(日経BP 東京都港区、編集長:藤川明日香)は、「ウーマン・オブ・ザ・イヤー2022」の大賞者・coly(コリー)代表取締役社長の中島瑞木さん(33)、代表取締役副社長の中島杏奈さん(33)を含む、今年の受賞者8組9人を決定いたしました。

「ウーマン・オブ・ザ・イヤー2022」の大賞者・coly(コリー)代表取締役社長の中島瑞木さん(33)、代表取締役副社長の中島杏奈さん(33)を含む、受賞者8組9人
■大賞
女性向けゲームコンテンツでマザーズ上場、次世代起業家も支援する双子の姉妹

coly 代表取締役社長 中島瑞木(なかじま・みずき)さん
同 代表取締役副社長 中島杏奈(なかじま・あんな)さん

■受賞者7名
米エール大学 医学部 免疫学 教授 岩崎明子(いわさき・あきこ)さん
東洋合成工業 取締役 感光材事業部長 平澤聡美(ひらさわ・さとみ)さん
ドムドムフードサービス 代表取締役社長 藤崎 忍(ふじさき・しのぶ)さん
社会福祉法人 麦の子会 理事長・総合施設長 北川聡子(きたがわ・さとこ)さん
cotree/コーチェット 代表取締役 櫻本真理(さくらもと・まり)さん
Mpraeso合同会社 CEO 田口 愛(たぐち・あい)さん
一般社団法人ゼロ・ウェイスト・ジャパン 代表理事 坂野 晶(さかの・あきら )さん

※藤崎 忍さんの「崎」の本来の表記は、「大」部分が「立」の「たつさき」です

 大賞に選ばれた中島瑞木さん、杏奈さんは、2014年にcolyを創業し、今年2021年2月に東証マザーズ上場を果たした双子の姉妹。colyは、9割以上が男性向けであるスマホゲーム市場において、女性にターゲットを絞ったコンテンツを展開しています。女性たちの気持ちを前向きにするストーリーやキャラクターが人気を博し、発売したタイトルが次々にヒット。この5年で売り上げを約50倍に拡大させ、海外へも進出する一方で、今年8月には、女性や若手の起業家に投資して経営をサポートするチーム「MO inv.(エムオーインベストメント)」も発足させています。競争の激しいエンタメ業界で独自の成長を遂げ、その利益を次世代に還元する姿勢が、新しいタイプの起業家像を体現していると評価されました。

 「ウーマン・オブ・ザ・イヤー」は、(1)働く女性のロールモデルを提示する、(2)組織の中に埋もれがちな個人の業績に光を当てる、(3)活躍した女性たちを通して時代の変化の矛先をとらえる、という主旨のもと、1999年から毎年実施しているアワードで、本年が23回目となります。『日経WOMAN』は、1988年の創刊以来、「働く女性」をバックアップしてきました。今後も「ウーマン・オブ・ザ・イヤー」を通じ、社会で活躍する女性を表彰することで、時代を担う女性たちを応援していきたいと考えています。なお2021年12月7日発売の『日経WOMAN』2022年1月号では、受賞者紹介と審査結果の詳細を掲載いたします。

ウーマン・オブ・ザ・イヤー2022総括

 コロナ禍も2年目を迎えた2021年。混沌とした時代に光が当たった女性たちに共通するのは、「人のため、より良い社会を築くために仕事をしたい」という、真摯なまでの力強いメッセージです。

 「人々に明日を生きる勇気を与えたり、そっと背中を押したり。ポジティブな感情を動かすコンテンツづくりを目指す」と語ったのは、ユーザーの95%が女性のエンタメ会社を双子で起業した中島瑞木さんと杏奈さん。商業主義に流れがちなゲームやネット市場で異彩を放つ2人の存在は、清々しいほどに正論をビジネスモデルに組み込む潔さがあります。

 真っ当であるがゆえに、感情を揺さぶるほどのメッセージ力を有するリーダーたちの言葉は、より良き社会を作りたいと願う想いに満ちています。「研究者の仕事は税金に支えられているからこそ、社会に恩返しするのが使命」と語る科学者。「キャリアもスキルも筋トレと同じで、継続すれば身に付く」と話すのは、ライフイベントに翻弄されながら半導体業界を広く渡り歩いてきた部長。「数字の達成よりも、“思い”が大切」と言い切る経営者。

 いずれも組織に多様性を持ち、仲間と共感し伴走しながら、ビジネスで社会的課題に取り組む女性たちが目を引きました。