これまで歯のケアについてじっくり解説してきたこの連載に大幅加筆し、書籍『“食べる力”を落とさない! 新しい「歯」のトリセツ』ができました。今回は、この書籍を一部抜粋し、人生100年時代の歯を保つ方法をご紹介します。
人生100年時代、できるだけ自分の歯で食べ続けたいもの。そのためには、どのようなケアを続けるといいのだろう。
「その基本は、2本柱です。1つは、『日々の適切なセルフケア』。そしてもう1つは『定期的なプロのチェック』です」と歯科医で歯学博士の照山裕子さんは解説する。
日々の適切なセルフケアが重要なことはだれもが知っていることだろう。しかし、虫歯や歯周病は気づかぬうちに進んでいることがある。軽いうちに発見すれば、歯を失うことが避けられる。

日々のオーラルケアは不可欠。だが、虫歯や歯周病は気づかぬうちに進んでいる場合も。軽いうちに発見すれば、歯を失うことが防げる。だから痛くなってからではなく、歯の状態を定期的にチェックしよう。セルフケアとプロのチェック、この2本柱が重要だ。
だから、「痛くなってからではなく、できれば3カ月~半年に一度程度、歯科医院に足を運んでもらいたいと思います。実際、定期的に歯の検診や歯石の除去を行っている人は歯を失いにくいとわかっています」と照山さんは話す。
人間ドックなど全身の健康診断に行くように、歯の検診に行って、チェックすることが必要というわけだ。