悪い姿勢によって起こる凝りや痛みの背景には「ファッシア」の劣化が関わります。つながり合う“ライン”に沿ってストレッチすることで、全身が楽になり、固まっていた姿勢が心地よく伸びます。壁を使うと、全身のすみずみまで効かせられます。今回は左右、斜め方向のラインを整えるストレッチです。

整形外科医直伝! 首、肩、腰の凝り、股関節痛をリセットする「壁ストレッチ」
「壁」があればコリを一気にほぐせる カギはファッシア【1】
・姿勢が整い呼吸もラクに ファッシアを左右斜めに伸ばす【2】←今回はココ
運動によってコリや痛みを和らげるために大切なこととは【3】

肩や首の凝りを解消、呼吸も楽になる

 デスクワークではほとんど動かないのが、左右側面(ラテラル)と斜め(スパイラル)方向のラインだ(ラテラルラインとスパイラルラインについては前回の記事で復習を)。

 ラテラルラインの始点にある、首に斜めに走る「胸鎖乳突筋(きょうさにゅうとつきん)」は、パソコン作業やスマホで常に緊張しやすい部分。

首を前方に突き出すことによって過緊張し、首や肩の凝りが悪化しやすい。また、ラテラルラインが固まっていると、肋骨の周囲が硬くなって胸郭が開きづらくなり、呼吸も浅くなりがち」と整形外科医で、北里大学大学院教授の高平尚伸さんは言う。ストレスで息が浅い気がする、そんな人もぜひラテラルラインを伸ばそう。