腰痛も肩こりも足指が使えていないことが影響?──足指を使うクセづけだけで姿勢が良くなり腰痛や肩こりが軽減する人、さらには体形まで変化する人がいるといいます。まさに人生が変わる足指トレ! SNSやYouTubeで人気の理学療法士Hiromiさんに、足指の重要性とトレーニング法について聞きました。
人生が変わる「足指トレ」
・「足指」がしっかり使えれば、姿勢が整い、体形も変化【1】←今回はココ
・腰痛も肩こりも軽減 人生が変わる「足指トレ」【2】
足指が使えないことで、体の不調が出る
「足指は全身の土台。うまく使えていないと姿勢が崩れ、腰痛や肩こり、ひざの痛みなどの不調が起こりやすくなる。ひざや背骨のゆがみ、背中やお腹のたるみなど体形にも影響が出やすい」と理学療法士のHiromiさん。「足指が使えるというのは、可動性と筋力があり、日常動作で足底アーチを十分機能させられている状態」という。足底アーチとは足裏にあるテントのような空間で、足の親指・小指・かかとの3点で作られた、いわゆる土踏まずのことだ。
「アーチの役割はクッション・バネ・安定性の3つ。歩く、階段の昇り降り、ジャンプするなどの単純な動きでも体重の何倍もの衝撃があり、その衝撃によって関節や骨が壊れないようにアーチのクッション作用が守ってくれる。歩くときや靴下をはくときに片足立ちになってもバランスがとれるのもアーチの安定性のおかげ」という。
ところが、一見これらの動きができているようでも、足裏のアーチがつぶれていると、無意識に姿勢をゆがませたり、ほかの筋肉が無理をして補っているため腰痛や肩こり、ひざの痛みなどが生じやすくなるという。
Hiromiさんは、「アーチをしっかり機能させるには足指の『開く力』と『押さえる力』の2つが大事」という。「この2つの力を身につけるだけで姿勢のゆがみが原因の不調が出にくくなり、体形悩みも解決。バランス能力が高まって老化予防も期待できる」という。なぜこの2つの力が必要なのか、詳しく見ていこう。