気になるお腹まわりやお尻、脚のボディラインは「股関節の動き次第で変わる!」という骨格矯正トレーナーmieyさん。前編では、股関節まわりには大きな筋肉が多く、しっかり動かしているとエネルギー消費量が増えて余計な脂肪や筋肉が付きにくくなるということ、猫背タイプに多い“前寄り股関節”の改善にお薦めな「股関節ムーブ」を紹介しました。後編では、一見姿勢が良さそうで実は股関節をサビ付かせた“後ろ寄り股関節”改善に向く股関節ムーブと、股関節まわりをほぐすストレッチを紹介していきます。

「後ろ寄り股関節」は股関節を後ろ&横に動かす

 胸を張ってお尻をぷりっと突き出した姿勢は、「一見いい姿勢のように思えるかもしれませんが、実はサビ付き股関節のことが多く、いい姿勢とはいえません。腰を反って股関節を後ろに引いた『後ろ寄り股関節』になるため、脚を蹴り上げる後方への動きや、脚を横に持ち上げる動きが苦手です。前ももがパツパツに張ったり、脚が内側にねじれがちで、腰痛にもなりやすい。骨盤を後ろに押し出すことで、仙骨と骨盤の境にある仙腸関節が緩みやすいとも考えられています」とSNS総フォロワー数120万人超の骨格矯正トレーナーmiey(ミー)さんは説明する。

【前ももパツパツになりやすい「後ろ寄り股関節」】
■横から見ると…
■横から見ると…
■後ろから見ると…
■後ろから見ると…
胸を突き出し反り腰で、歩くときにお尻が左右に揺れたり前重心になるため、それを支える太もも前側がパツパツに張って太くなりやすい。お腹に力を入れないので下腹も出やすい。「股関節の外転と外旋の動きは仙腸関節を締める動き。この2つの動きが苦手な前寄り股関節タイプは仙腸関節が緩みやすいといわれています」(mieyさん)。
股関節を後ろに下げると、骨盤が押し出されて広がるため仙腸関節が緩みやすい
股関節を後ろに下げると、骨盤が押し出されて広がるため仙腸関節が緩みやすい

 このタイプの人が強化したい股関節の動きは、脚を後ろに引いて伸ばす伸展、外側にひねる外旋、外側に開く外転の3つ。これらの動きに必要な筋肉は、お尻の上側の大殿筋と外側の中殿筋、もも裏側のハムストリングス、骨盤下部と大腿骨をつなぐ深層筋群など(筋肉の位置は前編掲載の筋肉図 を参照)。これらの筋肉を鍛える股関節ムーブをmieyさんに紹介してもらおう。

 「股関節が後ろ寄りの人は、脚を後ろに蹴り出したり横に開くときに股関節から動かさず、上半身ごと倒したり骨盤ごと動かすなどしてごまかしがち。姿勢を正して股関節だけを動かすよう意識することが重要です」(mieyさん)。それぞれ20秒程度でできるという。