睡眠は1日の活動や気分を左右する大切な生活習慣。そこで、睡眠に関する読者のお悩みをランキングにし、20年以上研究を重ねてきた快眠セラピストの三橋美穂さんに、効果がある改善策を教えてもらいました! ぐっすりを取り戻す睡眠メソッドQ&Aを紹介します。

睡眠で悩む人の原因は、ストレスや加齢、生活習慣

 読者アンケートの結果では、約6割が「睡眠に関して悩みがある」と回答。悩みの詳細は「仕事が気になって眠れない」といったストレスを原因にあげる人が多く、「40代以降、睡眠の質が下がった」といった加齢、「体がほてって眠れない」という更年期の可能性を示唆する回答も。「寝床でスマホを見てしまう」「繁忙期は睡眠時間が短い」「晩ご飯を食べる時間が遅い」といった生活習慣をあげる人も目立った。「睡眠に関する悩みは人それぞれ。まずは自分でできる改善方法を知って試しましょう」(快眠セラピストの三橋美穂さん)。

睡眠に関して悩みがある?
睡眠に関して悩みがある?
約6割が睡眠に関して悩んでいる!

睡眠のお悩み1位:寝ても疲れが取れない【43.6%】

Q. 7時間は寝ているのに起床時はだるく、年々疲れが残っている気がします
(38歳・教育・事務・夫と子どもと3人暮らし)

A. 加齢で睡眠が浅くなる場合も。運動習慣で基礎代謝を上げよう

 ベストな睡眠時間は7時間前後とされているが、7時間でも足りない人、もしくは睡眠が浅い人もいると三橋さん。下記のように睡眠時間を変えて日中の体調をチェックし、自分の最適睡眠時間(寝床に入っている時間)を見つける方法もある。

 「加齢で基礎代謝が低下すると睡眠が浅くなったり、睡眠時間が短くなったりします。週3日程度、筋トレやひと駅分歩くなどの1回20分〜1時間の定期的な運動で、筋肉量や基礎代謝量をキープしましょう」

ベストな睡眠時間を知る方法
ベストな睡眠時間を知る方法
就寝時刻もしくは起床時刻をそろえて1週間ごとに30分ずつ睡眠時間を変え、日中の体調を記録してみよう。眠りにつくまでにかかった時間や中途覚醒の時間はおおよその感覚でOK。注目したい項目は「寝床に入っている時間」と「日中の体調」。集中力が途切れず疲れや眠気がないなど、日中の体調がよく感じたら、自分にとってベストな睡眠時間となる。※表内の時間は1週間の平均値