「推し活は最高のデトックス」「推しは心のストロングゼロ」など数々の名言を発する、自身も男性俳優をこよなく愛し、人生に好循環が生まれたライターの横川良明さん。仕事や人生への「推し活効果」を語ってもらいました。

愛にあふれた推し活で、前向きに自分らしくなれる

 ひと昔前は隠すことが多かった「推し活」が市民権を得た理由として「コロナ禍で人と気軽に会えなくなり、家での楽しみを探すうちに推しを見つけた人が多い。SNSで『好き』を自己発信できる時代性もあり、好きな人を誰かに推す『布教』や、愛を誰かとシェアするつながりの形成が、さらなる熱狂を生んでいます」と横川良明さん。

推しがいると毎日の生活がポジティブに!
推しがいると毎日の生活がポジティブに!

 SNSなどで無意識にネガティブな言葉を浴びることも多い現代、推し活で語られる言葉の多くは好きなものへの愛にあふれている。

 「推し活は、悪意と嫉妬とマウントが充満する現代社会における最高のデトックス

 横川さん自身も多数の男性若手俳優を推し、人生が好転していったひとり。約7年前、若手俳優の松田凌さんの出演舞台を見て、突然「天啓に近い何かを受けた」ほど心を奪われたのをきっかけに、今に至る。同性の俳優を推すことについては「美しいものを見るのが好き。オーロラを見て美しいと思うのに性別は関係ないのと同じ」と断言。

 以前は自分に自信がなく、誰かに嫉妬するなど、ネガティブな気分になる日も多かった横川さんの人生は、今は全く違う。「毎日推しのことを考えるだけで人生が劇的に楽しいし、推しが前を見て歩いているから、僕も真っすぐ歩けるように。推し活で幸せの基準が分かり、自分は自分の頑張りで居心地のいいところを見つければいいと、比較グセも減少しました

 推しの現場に行くために仕事も集中して取り組めるようになり、年収も2倍になるなど、その威力は絶大だ。

 推しをつくるコツは「加点評価で見ること」という一方で、推し活には多少向き不向きがあり「自身が応援側よりも、プレーヤー寄り」の人はなかなかハマりにくいそう。

 「でも沼に落ちるときは突然。この人のために何かをしたいと思ったらそれが推しの始まりです

 「推し」は「誰かの役に立ちたい」私たちの密かな願いをかなえる存在でもある。

 「夢中になって『好き』を貫く姿勢は、自分らしく輝くパワーになる。仕事や人生に好影響なのは間違いありません

 次のページで「推し」がいると仕事と人生がうまく回りだす7つの理由を紹介する。