ツイッターのフォロワー数が18万人超えの89歳、大崎博子さん。年齢を言い訳にせずチャレンジする姿が幅広い世代から人気に。大崎さんの過去に執着せず生きる方法を紹介します。
「歳を重ねることへの不安はずっとありました。でもね、娘に勧められ、78歳で思い切ってパソコンとツイッターを始めたら、未知の世界に夢中になっちゃって。機械音痴で携帯電話なんかとんでもないって言っていた私がよ(笑)。今でも信じられないわ」と目を輝かせて話す89歳の大崎博子さん。
週1回、質問のメモを持参して銀座のアップルストアに通い、3時間のパソコン講座を受講。3年で操作を習得し、ノートPCとスマホ、タブレットを使ってから世界が広がったという。
「NetflixやYouTubeを見たり、Zoomで取材を受けたり。何かにのめり込むって素敵。何が自分に合うかなんて分からないんだから、恐怖心を捨てて、いろいろなことに挑戦してみたらいいと思います」
37歳で離婚。子育てしながらがむしゃらに働き、胃がんなど、数々の病気も経験した。不要な服や写真、家具などを処分して過去を手放し、今は好きなモノだけに囲まれ、都営住宅でひとり暮らしを満喫する。
「どんなモノより大事なのは健康。大好きな麻雀も手芸も健康があってこそ楽しめますから。人間誰しもラクしがちだけれど、毎日8000歩散歩して太極拳をする。このくらいは健康のために努力しないとね。まだまだ新しいことに挑戦したいですから」
大崎博子さん(89歳・ひとり暮らし)
1932年茨城県生まれ。高校卒業後に上京。化粧品の営業などを経て、50歳から70歳まで衣装アドバイザーとしてホテルに勤務。78歳でツイッターを始め、フォロワー数は約16万8000人。著書は『89歳、ひとり暮らし。お金がなくても幸せな日々の作りかた』(宝島社)。