リフレッシュできたり、集中して仕事ができたり、ふっとアイデアがひらめく場所だったり。ひとりカフェ時間を素敵に過ごす人たちの楽しみ方を聞きました。 今回は、東京喫茶店研究所 二代目所長 難波里奈さんです。
・純喫茶にハマり、魅力を発信する人のひとりカフェ時間 ←今回はココ
・チェーン店でリアルな会話に触れる作詞家のカフェ時間
・「午前中はカフェで仕事に集中」広報担当のカフェ時間
・年間720軒カフェに通う人のマルチに使うカフェ時間
純喫茶という存在が好き。「ただぼんやりする時間」が何よりも極上
これまで2000軒以上の純喫茶を訪れ、『純喫茶コレクション』(河出書房新社)などの著書で、その魅力を発信し続ける難波里奈さん。昭和を感じられる家具や雑貨が好きで、学生時代から純喫茶に通い始めた。
純喫茶では仕事のメールの返信など簡単な作業をすることもあるが、基本は「ひと休みしに」訪れることが多いため、極力スマホも置いて、内装や風景を見たり、マスターと常連の会話をなんとなく聞いたりと、気の向くままに楽しくぼんやり過ごすことが多い。
次の予定までに心を落ち着ける場所として使うため、「心がすーっとした」感覚が訪れたら長居せず店を出る。座るのは「好きな席」ではなく「好きな席を眺められる席」がポイント。
「自分が座ってしまったらその席が見えません。好きなものと距離を置くからこそ、見える世界があると思います」