リフレッシュできたり、集中して仕事ができたり、ふっとアイデアがひらめく場所だったり。ひとりカフェ時間を素敵に過ごす人たちの楽しみ方を聞きました。 今回は、作詞家であり小説家の児玉雨子さんです。
・純喫茶にハマり、魅力を発信する人のひとりカフェ時間
・チェーン店でリアルな会話に触れる作詞家のカフェ時間 ←今回はココ
・「午前中はカフェで仕事に集中」広報担当のカフェ時間
・年間720軒カフェに通う人のマルチに使うカフェ時間
最高のリアルがあるチェーン店のカフェはアイデアの源泉
女性アイドルへの歌詞提供をはじめ、小説・エッセイの執筆など活動の幅を広げる児玉雨子さんは、アイデア出しを「チェーン店のカフェ」で行う。よく行くのは、夕方、ターミナル駅のカフェ。
「例えば若い子に刺さるキャッチーな詞、という発注があった場合、その世代のリアルな悩みは取材しないと分からないけれど、インタビューをすると人は取り繕ってしまう。じゃあその世代のコミュニティーに自然にもぐりこみたい、というときに使うのがカフェです」
作詞を手がけた私立恵比寿中学の最新アルバム収録曲『トキメキ的週末論』のサビの歌詞は、カフェで隣にいた女子高生の会話のエネルギーにインスピレーションを受けた。他にも「これは修羅場なのでは?」という会話を耳にして作詞をしたこともある。リアルの圧倒的蓄積が、心に刺さる歌詞を生む。