「楽しい仕事」があるのではなく、仕事が楽しくなるかは自分次第。前向きに仕事と向き合う人たちの、十人十色の仕事観に触れると、不思議と明日も働く元気が沸いてくる。「仕事が楽しい人の秘密」をいろいろな人に聞いていきます。今回は、「中国語と日本語でアーティストを売り込む人」こと陳亦琪(ちんえきき)さんのご紹介です。
いつか自分の力でアーティストを呼びたい
青春時代と共にあった、中華圏アーティストの来日武道館コンサート。スタッフ間の通訳として参加し、思わず目が潤んだ。「私もいつか、自分の力で中国からアーティストを呼びたい」
中国から日本の大学に留学後、そのまま日本で就職した陳さん。言葉の壁や文化のギャップに戸惑うこともあるが、それを言い訳にはしないと決めている。
「今は社内で頼ってもらえる人を増やしていくことが、夢につながっていくはず」。流暢な日本語でメディアに歌手や俳優を売り込む傍ら、アーティストが中華圏向けSNSに載せる文章の翻訳を請け負うなど、「中国語の何でも相談係」を買って出ている。
※データの見方:手取り年収は「300万円未満」「300万円以上600万円未満」「600万円以上」のいずれかで表記。「仕事熱中度」と「収入満足度」は100%を最高値とする本人の実感値。