さまざまな壁にぶつかり、「会社を辞めたい」と思ったとき、どう行動すれば道は開けるのか。実際に仕事の壁を乗り越えた先輩たちに話を聞きました。今回は、親の介護の壁を人に頼ることで乗り越えた藤原理絵さんです。
・「認知症の父の介護」の壁を「人に頼る」で乗り越えた ←今回はココ
・「先輩社員のいじめ」の壁を「逃げる」で乗り越えた
・「転職失敗」の壁を「入念な自己分析」で乗り越えた
・「仕事と育児の両立」の壁を「起業」で乗り越えた
藤原理絵さんがぶつかった「仕事の壁」

認知症の父の介護で、毎週末帰省…。「退職して介護に専念すべき?」と悩む
5年前に父が認知症を発症。母は他界しており「ひとりで介護するしかない」と毎週末、大阪から実家の岡山へ帰省。
「要介護認定を受けようにも父が『私はボケていない!』と病院に行かず、ケアマネジャーとの面談もできない…」
平日は毎日30回以上父から電話が来て、ヘトヘトに。仕事に支障を来すくらいなら、退職して介護に専念しようかと悩んだ。

藤原理絵さん(52歳)
パーソルテンプスタッフ
執行役員 第二BPO事業本部 本部長
新卒で地元・岡山の製紙会社へ入社。結婚を機に専業主婦を経験した後、離婚してシングルマザーに。25歳でテンプスタッフに入社し、営業部のマネジャー、部長を経て現職。