1年間のワンオペ育児を体験し、「家事は仕事みたいに考える」で心がラクになったという高橋陽太郎さんの仕事と家事・育児の両立テクを紹介します。

自分も家族もハッピーになれる両立テクとは?

 2年前、妻の米国留学で1年間の“ワンオペ育児”を経験した高橋陽太郎さん。職場では、「17時半〜20時は会議を入れないでほしい」など、自身の状況を率直に開示したところ、上司や同僚、部下たちもすんなり受け入れてくれたそう。

 一方、家事・育児は苦手分野。「仕事として考えてみる」ことで頭の中を整理した。例えば、1日の家事・育児のタスクをすべて書き出し、「ストレス度」と「自分でできる度」のマトリックスを作成。料理や水回りの掃除など、自分でできず、ストレスを強く感じることは、「家事代行に頼る」と決めた。逆に、やらなくてもストレスが低いことは、「いったん、放置」。

 「部屋が散らかっていてもなんとかなりますから

 とはいえ、「料理はできたほうがいい」と、効率の良い料理方法の分析や、YouTubeでの料理の基本の学びでスキルをアップ。妻の帰国後も、料理は高橋さんの担当だ。

 「給食の献立表で、子どもたちが昼に取れる栄養素やカロリーをチェックしたら、最悪、自分がロクな料理を作れなくても栄養面で支障はないと判明。料理に向かう気持ちもラクになりました」(笑)

 育児・家事と仕事との両立のコツは、「1つの方法に固執しないこと」と高橋さん。

 「家事・育児の責任は自分にあっても、実際の作業は自分でしなくていい場合も。私は、『子どもの病気のときは自分が看病したい』は譲れませんでしたが、料理や掃除は、気持ち的に人に任せられることでした。10の方法があれば、10試してみる。ベストな方法がきっと見つかります」

高橋陽太郎さん(37歳)

高橋陽太郎さん(37歳)
リクルート HR領域エンジニアリング部 マネジャー

エンジニア部隊の課長職で、部下は14人。IT企業で働く妻と、10歳と8歳の息子、愛犬トイプードルと暮らすワーキングパパ。

 エンジニア部隊の課長職で、部下は14人。IT企業で働く妻と、10歳と8歳の息子、愛犬トイプードルと暮らすワーキングパパ。